私は毎日のように、AIと話している。
ブログの記事を直してもらったり、タイトルを考えてもらったり。
「これ、どう思う?」
「ちょっと違う。」
「もう一回。」
そんなことを繰り返しているうちに、すっかりAIがいるのが当たり前になってきた。
そして、ある日ふと思った。
「そういえば、AIって何の略?」
……今さらである。
毎日「AIが」「AIに」「AIと」と言っているくせに、正式名称を知らない。
いや、たぶんどこかで見たことはある。
でも覚えていない。
ということで、いつものように本人に聞いてみた。
もくじ
AIは「Artificial Intelligence」
「AIって何の略?」
返ってきた答えは、
Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)
日本語では「人工知能」
Artificialが「人工的な」
Intelligenceが「知能」
つまり、そのまんま「人工知能」らしい。
なるほど。
……英語になった途端、急に難しそうだ。
でも、Artificialという単語を眺めていて、ちょっと気になった。
ARTって入ってるやん。
もちろん、Artificialの「arti」を、そのままART=芸術と訳すわけではない。
それでも私には、ARTという文字が入っているだけで、どこか洗練されたもの、精巧に作られたものを感じる。
日本語の「人工知能」から受ける、ちょっと機械的な印象とはなんか違う。
Artificial Intelligence。
意味はよく分からないが、なんか響きは格好いい。
じゃあ、ChatGPTは何の略?
AIが分かったところで、もうひとつ気になった。
毎日使っているChatGPT。
こっちは何の略なんだろう?
本人(!?)に聞いてみると、
ChatGPTの「GPT」は、
Generative Pre-trained Transformer
の略だという。
……。
分からん。
一個も頭に入ってこん。
そこで、英単語をひとつずつ眺めてみた。
Chatは、おしゃべり。
Pre-trainedは、すでにトレーニングされた。
Transformerは……変換するもの?
そして私の頭の中では、
「すでにトレーニングされた、翻訳してくれるおしゃべり機」
となった。
だいぶ雑である。
するとAIから、
「その理解は少し違います」
と訂正が入った。
前回は、AIが四万十川を間違えて私が訂正した。
今回は、私が間違えてAIに訂正されたので、
お互い様である。
Transformerは、ここでは単純な「翻訳機」という意味ではなく、言葉同士の関係を捉えて処理するAIの仕組みの名前らしい。
そしてGenerativeには、「新しく生み出す」という意味がある。
ということは、
「あらかじめたくさん勉強して、言葉を読み取りながら、新しい返事を作ってくれるおしゃべり機」
……こんなところだろうか。
正式な説明とは、だいぶ違うかもしれない。
でも今の私には、これくらいがちょうどいい。
それに、どうしても、おしゃべり機としか思えない。
ほんとに、ようしゃべる..
物知りだけど、ときどき間違える
考えてみれば、私はChatGPTにいろんなことを聞いている。
ブログの構成。
文章の書き直し。
WordPressの設定。
SEO。
画像。
時には、
料理もだ。
「これから、私はどうしたらいいと思う?」
なんてことまで聞く。
返事を読んで、
「なるほど..」
と思うこともあれば、
「いや、それは違うろ」
と思うこともある。
例えば、前回の四万十川のように、AIは自信満々で、かつ盛大に間違えることがある。
AIという名前からは、何でも知っている万能な頭脳を想像してしまう、
しばらく一緒にやってきた今の私の印象は、ちょっと違う。
ものすごく物知りだけど、ときどき盛大に間違えるおしゃべり機。
人工知能だから人間ではないのだが、
たまに誰が中に入っているんだ?
と思うこともある。
とんちも聞くし、ボケも突っ込みもしてくる。
分からなければ聞けばいい。
変だと思ったら、
「それ、本当?」
と聞き返せばいい。
違っていたら、
「いや違うろ。」
と言えばいい。
そのくらいが、ちょうどいい。
私が間違っていたら、今度はAIが直す。
テニスのように、ラリーしながら使っていけばいいのだと思う。
分からないのに、なぜか惹かれる
そんな折、須藤靖教授の『AIなき世界に戻れるか?』という本を読み始めた。
物理学者が書いた本である。
須藤先生は、東京大学を退官し、
現在、高知工科大学で教鞭をとられているすごい先生だ。
(高知工科大学・須藤靖特任教授の紹介)
当然、私には難しいところもある。
というか、
物理は、ちんぷんかんぷん。
それなのに、不思議と読みたくなる本である。
内容は分からないが、
ロマンを感じてしまうのだ。
AIとは何ぞや?
と考えていたはずが、
人間の知性や科学、
その向こうにあるもっと大きなものまで、
見えてくる気がする。
よく分からない。
でも、なんだかすごいものの前に立っている気がする。
今は、それくらいでいいことにする。
60歳になって、AIがArtificial Intelligenceの略だと知り、
ChatGPTの正式名称も、いちおう知った。
たぶん英語のほうは、そのうち忘れる。
でも、分からなければ、また聞けばいい。
相手は何しろ、
あらかじめたくさん勉強した、おしゃべり機なのだから。