【追記】2017第5回高知龍馬マラソン総合男子優勝は?
優勝は鳥取県の自衛隊員、池本大介さん(鳥取)で、タイムは2時間28分6秒。
池本選手は、終始安定した走りで、レースが進むにつれスピードが落ちるどころか早くなっていく感じで、38km地点から独走態勢でした。ゴールした後のインタビューで、目標の2時間30分を切り自分の走りができたことや、高低差のある非常に難しいコースだと言われていたことが、印象的でした。
2017高知龍馬マラソン全完走者の完走記録、高知新聞(2/22付け)に乗ってます。完走者全員分だと、壮観です!県外参加者の方に、大会翌日の新聞と完走者の全記録を掲載した日の新聞を郵送するサービスが、高知新聞にはあるそうです。ただし、大会前日の受付会場か、当日フィニッシュ会場の高知新聞ブースでの申込みになるそうです。でっかく多面で掲載されるので、これは記念になっていいですね。
今年で5回目となった「高知龍馬マラソン」
私の友人や知り合いも出ています。フルマラソン初参加のJ君は「今年は制限時間が6時間から7時間と長くなったので出よっ」と言って申し込み。Mさんも「おれ、Fブロックスタート」と言ってました。昨年、うだるような暑さの中「まさかの体調不良リタイヤ、おまけに救急車で運ばれてしまった!」というOさんもリベンジかけて参加します。みんな頑張ってほしい!
年々、参加人数も増えて人気が出てきている「高知龍馬マラソン」の日程やエントリー、完走率や結果などを応援の気持ちを込めてまとめたいと思います。
【追記】2017総合男子・総合女子の順位・記録
【総合男子】
順位 | 名前 | 記録 |
1位 | 池本大介(鳥取県) | 2:28:06 |
2位 | 田村友希(愛媛県) | 2:29:38 |
3位 | 小松由和(高知県) | 2:29:45 |
4位 | 江沢拓真(群馬県) | 2:31:04 |
5位 | 植田和久(高知県) | 2:31:19 |
6位 | 城武雅(香川県) | 2:31:37 |
7位 | 千屋和仁(高知県) | 2:31:52 |
8位 | 荻谷正紀(千葉県) | 2:33:09 |
9位 | 小野喜之(岡山県) | 2:33:35 |
10位 | 掘京太郎(岐阜県) | 2:34:01 |
総合女子優勝は的場知穂選手
的場選手は小柄な体で、男子集団のだんご状態の中で、力強く走る姿がカッコよかったです。
【総合女子】
順位 | 名前 | 記録 |
1位 | 的場知穂(大阪府) | 2:58:51 |
2位 | 柿沼久代(東京都) | 3:01:59 |
3位 | 横畠葵(京都府) | 3:06:36 |
4位 | 岡本幸子(埼玉県) | 3:08:12 |
5位 | 西松美樹(高知県) | 3:09:27 |
【追記】2017年の完走率は、94.6%
前日まで強風が吹いていましたが、昨年のような20度を超える異常な暑さでもなく、コンディション的には良い天候でした。今年の完走率は良いのでないかと思っていたら、94.6%と高かったです。
【過去の完走率】
昨年までの完走率をみると、2016年は85.4%、やはり当日の暑さによる影響も大きかったのですね。過去の大会(2013年~15年)とも90%以上でした。今年は2013年に続く高い完走率でした。
2016年:85.4% 6985人/8176人(完走者/出走者)
2015年:91.0% 5952人/6543人
2014年:93.9% 4559人/4853人
2013年:94.7% 3292人/3475人
便利なランナーズアップデート
今大会から制限時間が1時間延長されて7時間になり、初めて1万人を超える1万140人のランナーが参加しました。スタートの号砲から、全員が出走するまで約10分ほどかかったそうです。
私の友人もFブロック、一番最後のスタートだったので、どこを走っているのか確認できませんでした。そんな時は、ランナーズアップデートで確認します。初マラソンで、インフルエンザの病み上がりだったので、どうかなー?と思っていたら、6時間56分で完走してました!びっくり!よう、がんばった!
ランナーズアップデートは、ナンバーを入力すれば、スプリット、ラップ、通過時刻が分かりとても便利です。
高知龍馬マラソン2017ランナーズアップデート
2017高知 龍馬マラソンの日程
開催日:平成29年2月19日(日)雨天決行
スタート:9:00
終了:16:00
前日受付:2月18日(土)13:00~18:00 会場:高知市中央公園
当日受付:2月19日(日)6:00 ~ 8:00 会場:高知市城西公園
コース:【日本陸上競技連盟公認】
県庁前(スタート)→ はりまや橋 →(南国バイパス)→(県道春野赤岡線)→ 浦戸大橋 → 桂浜付近 →(県道春野赤岡線)→ 仁淀川河口大橋 → 土佐市新居甫渕折返し →(県道春野赤岡線)→ 春野陸上競技場(フィニッシュ)
制限時間 :7時間、関門あり
参加定員:10,000人
参加料:8,000円(傷害保険料等含む)
※チャリティーエントリーは9,000円
募集期間:平成28年9月16日(金)20:00~10月31日(月)
申込方法:大会オフィシャルサイトまたは、RUNNET(http://runnet.jp/)から。
※インターネットは先着で9,500人、振替用紙の申込が抽選で500人
コースの魅力
画像引用:高知龍馬マラソン2017HPコースマップ
高知龍馬マラソンは、高知城をスタートし、はりまや橋や仁淀川といった高知の名所を走り抜ける42.195kmの魅力的なコースです。途中の給水・給食では文旦、トマト、ミレービスケット、ゆずジュース、かつお飯など高知の特産品も並びます。また、沿道からは地元の声援がランナーを後押しします。
なんといっても、高知新港を過ぎ、浦戸大橋を渡り、太平洋を横に臨みながら走るコースが素晴らしい、そして苦しいコースです。浦戸大橋を渡る高低差と、風景はきれいなのに延々と続く海沿いの道が、ランナー泣かせです。この道は車で走れば爽快ですが、自力で走るのはしんどい。
そんな時、ランナーの背中を押してくれる力が、沿道の声援です。スタートから10kを過ぎた地点の南国市稲生では、地元のおんちゃん、おばちゃん、小学生の子どもも地域を挙げて沿道で応援してます。もちろん沿道のどこを走っても、せっかく来てくれたランナーを応援せんといかん!と手をたたいたり鳴子でカチャカチャ鳴らししたりの声援が待っています。一生懸命な人を一生懸命応援するのが高知の流儀です。
昨年の大会と違うこと
昨年の大会と違うことで私が注目したことが2つあります。
1つは、制限時間が1時間延びてフルマラソン初心者が参加する壁がグッと低くなり参加しやすくなったこと。ですので参加者も初めて1万の大台を超えました。高知県では、夏のよさこい祭りで全国から多くの踊り子たちが来ますが、その数は約2万人です。半数の数ではありますが、普段静かな高知市内を、1万人のランナーと応援する人で、グッと賑やかな街になります。観光立県としてやっていこうとする高知県にとって、2月の時期にたくさんのランナーが走りに来てくれることは喜ばしいことかなと思います。
2つ目に、ランナーの万が一に備えての救護体制が重厚となったこと。これはすごいと思いました。高知新聞の(2月19日付)によると、昨年の第4回大会で気温20度を超える中、2人のランナーが心肺停止に陥り、脱水や熱中症で救急車で運ばれた人が10名と、現場は混乱を極めたそうです。
幸い、近くを走っていたランナーに医療関係者もいて、15名ほどのランナーが協力し合い、倒れたランナーの命を救いました。普段から練習を積んでいるランナーでさえ、当日の天候や状況で、体調の変化に気づくのが遅かったり、予想だにしない状況に陥ります。マラソン初心者とか熟練者とか関係ないです。若いとか年寄りだとか、年齢でもありません。誰にでも起こり得ることです。
昨年の大会の経験をふまえて、今大会から、一般スタッフが約100~150メートルおき、一次救命スタッフが500メートルおき、AEDが1キロおき、救護所が2キロおきの20カ所、(昨年の3倍)、救護専門の救急車2台、救護車は全部で23台(昨年8台)、市は10人から34人、看護師は30人から105人、救護スタッフは147人から450人の3倍の体制になりました。AEDの台数は37台から108台と、3万5千人が走る東京マラソンよりも多いとのこと。(高知新聞2/19付参照)
うちの地元の四万十川沿いでも毎年いろんなマラソン大会をやっていて、私もボランティアスタッフで観察や給水所に立ちます。そんな時一番大切だなと思うのは、ランナーと大会の安全・無事故です。目の前でランナーが怪我をする、体調不良で倒れるなど、どんな事態が起きても対処できる体制って、本当に大事だと思います。
関門は11カ所
第1関門 5.1km 大塚製薬株式会社(9:55)
第2関門 8.6km すたみな太郎(10:27)
第3関門 13.2km 土佐の百姓家交差点(11:09)
第4関門 17.0km 東部運送 (11:45)
第5関門 18.9km 日本サンゴセンター(12:04)
第6関門 22.0km 長浜花海道(12:38)
第7関門 25.8km 甲殿交差点 ※往路(13:17)
第8関門 29.6km 仁淀川河口大橋東詰 ※往路(13:56)
第9関門 33.8km 仁淀川河口大橋東詰 ※復路(14:40)
第10関門 37.5km 甲殿交差点 ※復路(15:19)
第11関門 41.2km 競技場南交差点(15:58)
最後の陸上競技場交差点の第11関門(41.2km)は、ホントに酷なところだとランナーさんが言ってました。だった、あと995メートルでゴールなんですよ。でも、あの坂道をあと2分で登るのはムリだわな、、。
しかし、94.6%という高い完走率ですので、マイペースを守りつつ、関門の時間をクリアし、最後までしっかり走りきるランナーさんばかりなのですね。
完走したあとの楽しみ
完走者には、記録証といっしょに、今年から記念品として高知県産のヒノキで作った「完走メダル」がもらえます。直径8.5センチ厚さ8ミリなので、けっこう大きいです。ヒノキの香りして高知県らしい完走メダルです。たとえ完走できなくても、それはそれ、次があります。次、頑張りましょう。
ゴール会場には、高知市の高知農業高校の生徒が作った「しゃも鍋」1万食がランナーさんを待っています。軍鶏(しゃも)は、食肉、鑑賞用に品種改良されてきた鶏(にわとり)です、ものすごく闘争心が強く、ケンカ軍鶏(しゃも)とも言われる闘鶏です。飼育も非常に難しい鶏です。軍鶏鍋(しゃもなべ)は、高知の冬のごちそうでもあり、肉はほどよい歯ごたえがあって、スープには旨味が凝縮されています。同高校の生活総合学科の70名ほどの生徒さんたちが、同じく学校で栽培した野菜と一緒煮込んだ、にコクのある栄養たっぷりの軍鶏鍋です。ちなみに高知農業高校は、県下では有名な足の早い、陸上の強い伝統校です。
ギリギリ完走した友人J君、ゴール会場で軍鶏(しゃも)鍋と一緒にビールも飲みたかったけど、ビールはずーっと端の方のテントで売っていたため、足が痛くて痛くてもう歩けなくて諦めようとしてたそうです。それを見かねて、4時間台で完走していた後輩が買ってきてくれ、「めっちゃ旨かったー!」と喜んでいました。
でも、走り切ったJ君、ゴールした直後は、涙があふれて仕方がなかったそうです。よかったね。