土佐乃国横断遠足 242キロ 室戸から足摺まで高知県をマジに横断するアンビリーバボーな大会

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スポーツ・マラソン

こちら四万十川沿いでは、春3月に行われる四万十川桜マラソンという42.195㎞のフルマラソンや、100㎞や60㎞の長い距離を走る10月の四万十川ウルトラマラソン、山々を駆けめぐる3月・6月のトレイルランニング大会などがあり、田舎の町にしては、けっこうスポーツが盛んです。

その中でも異彩を放つ、(いったい誰が考えたん?走りに来る人ホンマにおんの?というような)大会があります。
242kmという長い距離を2日半、正確には制限時間・60時間で昼夜問わず走り抜く大会それが、

「土佐乃国横断遠足」(とさのくに おうだんえんそく)

高知県の東の岬・室戸岬から西の岬・足摺岬までの242㎞を、ずーっと走り、歩き、また走り、あえて遠足と豪語して走破する(どう考えても普通じゃない)大会です。今年2016年で、第3回となります。(ホンマに走りに来る人がいるんですね。242㎞ですよね?高知県横断だなんて、車で行くのもマジしんどい距離です。)

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第3回土佐乃国横断遠足大会の概要

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第3回土佐乃国横断遠足
〜南国高知の歴史を偲ぶ242kの旅〜

開催日 平成28年5月27日〜29日 ※前日5月26日の競技説明会に参加必須
スタート 5月27日午前9:00
制限時間 60時間 ※各エイドでの関門時刻あり
参加資格 20歳以上、過去3年以内に100km以上のマラソンの完走経験のある人
コース 室戸岬〜奈半利町〜夜須町〜桂浜〜四万十町〜足摺岬
参加人数 50名先着
事務局 四万十町大正・十和スポーツクラブ

※今年2016年は締切済み

ともあれ、この大会の一番の成功は、選手の皆さんが安全で、4か所のエイドで関門時間をクリアし、5か所のチェックポイントを通過し、ゴールへ向かうことです。

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土佐乃国 南国高知の歴史を偲ぶ

9cd79303f261784b735f37747b003e71_m高知には幕末から明治維新へと大きく時代が回転した時、坂本龍馬をはじめ.龍馬とともに維新を駆け抜けた中岡慎太郎、幕末の実業家.三菱の創始者 岩崎弥太郎、弥之助兄弟、板垣退助、後藤象二郎、ジョン万次郎、と挙げればきりがないほど、時代をつくった偉人たちが多くいます。

 

大会は、歴史を回転させた偉人たちに想いを馳せつつ(そんな余裕があるかどうかは分かりませんが)室戸岬・中岡慎太郎像前をスタートし、そこから82k地点の桂浜・坂本龍馬像前でポーズし(たぶん)、そして最後は、足摺岬。舟が遭難したことでアメリカの地へ渡り、明治維新後日本へ戻って、河田小龍に、ひいては坂本龍馬にも深く影響を与えたとされる、ジョン万次郎像前がゴールです。

ある意味、偉人たちと同じく、過酷な状況にあえて身を置く、挑戦的な大会です。(この大会を考えついたTさんが、「全国にはこんな大会が、けっこうあるんですよ」とサラッと言ってましたけど、やっぱりドえむさんドえすさんの大会ではないかと思います。ホンマ、すごいです。)

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弘法大師の遍路道、添蚯蚓(そえみみず)の坂

IMG_4379途中、土佐久礼から四万十町へは、弘法大師の遍路道、添蚯蚓(そえみみず)の坂を上ります。ミミズが這うように、くねくねと曲がる山道。ここは、昔、お殿様が乗ってた籠(かご)が一台通るくらいの狭い山道です。昼間でも木々がうっそうとしています。苔が生えていたり、道が掘れていたり、木の根っこが張りめぐっていたりのトレイルランニング状態のコースです。たまーに、お遍路さんと行き交う道ですが、きっと向こうさんの方がびっくりすると思います。ここを走ってる人はいないので(笑) 私は、添蚯蚓の坂を二度ほど歩きましたが、けっこうきつかったです。1人ではとても怖くて行けません。
遍路道(へんろみち)古道・添蚯蚓(そえみみず)の坂

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人はなぜ走るのか?

スポーツが苦手な私は、マラソンはもっぱら見る専門です。お正月の箱根駅伝とか見ると、ドラマがあって感動して涙が出る時があります。

 

ところで、マラソン走る人はもともと、走ることが好きだったんでしょうか?

 

うちの子(長男)は私と同じくスポーツが苦手でした。小学校に入学した時、学校での初めてのマラソン大会は雪がチラチラと降る寒い日。みんながゴールしたずーっとあとに、鼻を真っ赤にして泣きじゃくりながら、一番ビリを走って帰ってきました。小さいながらも一生懸命で、でもやっぱりビリケツなんで、「あ、やっぱり、私の子だわ(^^;」と思いました。

 

六年生になって、すんごい怖い先生が担任になると、冬は容赦なくマラソンの練習が続きました。友達同士で競い合って抜きつ抜かれつしながらやってると、苦しくても面白くなったようで、ぐんぐんタイムが伸びてました。小学生最後のマラソン大会は、それまで六年間トップを走る親友の男の子とデッドヒートを展開し、二人がほとんど同時にゴール、「俺の方が先だ!」と言いあいながら、本人も納得のタイムだったようです。

 

その様子を見ていた、陸上部出身のうちの主人が言いました。「やっぱり、俺の子だわ」と(笑)・・どうやら、走ること自体、遺伝はあんまり関係ないように思います。長女も同じくまったい小学生でしたが、中学で陸上部に入ると毎日毎日何キロも走り、小学生の頃のあのノロノロと走る姿はどこへやら、親が見間違うほど力強いフォームに変わりました。走って走って走って、それが自信につながって楽しくなってくる。子どもを見ていて、走ることは苦しくても楽しいのだなと、思ったことです。

 

54歳を過ぎてマラソンを始めた人が言ってました。「マラソン走るとね、人生観、変わるよ。少々のことで、根を上げなくなるから。愚痴とか文句とか、走ることに比べたらあほらしくなって言わなくなるよ」って。その方は、60歳近いですが、なんか年々若くなってる気がします(笑)走り続けることは、ホントにすごいことだと思います。

 

四万十川と言えば、観光だけでなく最近は色んなマラソンでも人気が上がってきました。澄んだ空気、目にも優しい空と山と川の色。そこで行われる自分の限界にあえて挑戦するマラソン大会。ウルトラマラソンをはじめフルマラソンや、山の斜面を走る面白いトレイルランニング(トレラン)もあります。
【特集】四万十川ウルトラマラソン2016など、人気上昇中のマラソン大会

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