しまんトロッコの発着駅、窪川駅から歩いて15分のところに、四国八十八カ所の第36番札所「岩本寺」があります。本堂に入ると575枚の天井絵があることで有名です。
古道、添蚯蚓(そえみみず)の坂
岩本寺へ来るための歩き遍路の道でもあり、古道として残る、中土佐から窪川を結ぶ添蚯蚓(そえみみず)の坂を歩きました。岩本寺から、その入り口までは車で15分くらいかかります。お遍路をしている方は、第36番札所の青龍寺(しょうりゅうじ)の方向から登る方が多いと思いますが、今回は、第37番札所の岩本寺がある窪川側、七子峠(ななことうげ)四万十町床鍋の方から登りました。
添蚯蚓(そえみみず)という名前は、ミミズが這うように細い道がくねくねとしていることからついたようです。
上の写真は、窪川・七子峠側の添蚯蚓の入り口です。
この石碑から、数十メートル左手に田んぼを見ながら進むと、すぐに右側に山へ登っていく細い道が見えます。山道は、人と人とが交互にやっと行き交えるぐらいのの狭い道で、昔の籠(かご)が通るくらいの道幅です。実際に、昔はお城下からこの山道を籠に乗って、お殿様の家来が県西部の幡多地へと往来した道です。
入ってしばらく登ると、なんだか変わった植物がありました。雪持草でしょうか?裏白のシダもたくさんありました。
道は一本道でしたが、寂しいような道です。でも、あちこちに小さな札が木にくくりつけてあって、通る人を励ましています。
山道をひたすら登り、山の端を歩き、また山道を下る。道すがら、赤いきのこや茶色のきのこが生えているのを見ました。
約2時間ほど歩くと、中土佐の高速道路が下に見えてきます。高速道路の下をくぐらないといけません。ここが、とてもきつい心臓破りの階段です。本当に足がワラワラするくらいきつかったです。
階段を下り、また上りすると、まもなく中土佐側の出口(入口)です。「遍路道・添蚯蚓について」という看板がありました。
早い人は、片道1時間ぐらいで行けるそうです。
いや~、やっぱり疲れました!今も残る・遍路道、古道・添蚯蚓の坂、機会がありましたらぜひ歩いてみて下さい。
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