四万十川の源流点に行ってみよう!場所やアクセス・注意点をご紹介

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四万十川源流点 観光

全長196キロメートルの四国で一番長い川「四万十川」

その源流点は、超おすすめスポットです。

源流点への道は、せせらぎを聞きながら山道を登るコースです。

小学生でも行けます。

ただし、なめてかからなければ、です(笑)

不入山(いらずやま)南側登山口入り口へのアクセスや、子どもと行くのに安全面で気をつけること、そして実際に行って感動したことを紹介します。

しんどかったけど、やっぱり行って良かったです!

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場所・アクセス

源流点登山口

四万十川の中流域に住んでいて、いつも川を眺めている私も絶対に行ってみたいと思っていた場所が、津野町(つのちょう)不入山(いらずやま)にある源流点でした。

ここは、アユ、アメゴ、サンショウウオの本当のふるさとなんじゃないかな~。

今回は、津野町不入山(いらずやま)南側登山口の源流点入り口がスタート地点です。

ちなみに、もう一つ北側登山口があるそうですが、非常に険しいコースと聞いています。

子ども連れや観光で行くには、南側の登山口から源流点を目指すことをおすすめします。

場所

源流点入り口の場所はこちらです。

場所:高知県高岡郡津野町船戸

駐車スペースは特に設けられていません。

道路わきに2、3台停める広さの場所があります。

車でのアクセス

車でのアクセスを紹介します。

高知市から車で約1時間半。源流点入口までは車で行けます。普通車でも大丈夫です。

ただし、入り口付近の道路は一車線の狭い道です。

都会の人は「なんだこの道はー!?」ってびっくりするかもしれませんが、田舎では普通の山道です。

私は、お町の何車線もある高速道路より、狭い山道をゆっくり運転する方がずっと気が楽です(笑)

 

須崎東ICを降りて、国道197号へ。

道の駅 布施が坂を過ぎて、2つ目のトンネルの後、交差点があります。

右側のコンビニYショップ店を右折。

ほうじ茶大福で有名な「満点の星」工場の前を通ります。

ここ満点の星工場の横にはイートインカフェがあります。

店で購入したお菓子を無料のコーヒーとお茶でいただけます。

めっちゃおすすめです!お手洗いもお借りできます。

 

「満点の星」工場を過ぎ、くねくねとした一車線の山道を上る。

左側に「源流点に一番近い宿泊施設・四万十川源流センターせいらんの里」があります。

※2021年7月「せいらんの里」さんは、満点の星工場横にリニューアル移転しました。新しい「せいらんの里」の「様子はこちらです。

参考 津野町の宿泊施設「せいらんの里」

さらにその道を上ること10分。

源流点入り口に到着です。

ちなみに、私たちのグループは小型バスで行ったので、入り口付近には停めずに、バスの運転手さんが私たちが下山するまで、下の広い場所で待機してくれてました。

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注意点

登山道

四万十川の源流点はわりとメジャーな場所なので、関東や関西、県外からわざわざ登りに来る人も多いです。

「源流之碑」のある登山口までは車で行けます。

そこから源流点までは子どもの足で歩いても20分ほど。

ちゃんと整備された登山道です。

50代・登山初心者の私でもじゅうぶん行ける道でした。

 

ただし、天候や季節によっては悪路です。

石灰質の白い山肌はもろく、沢を渡るときは浮石(うきいし)もあり滑りやすいです。

雨が続くと、沢の水があふれて足元はぐちゃぐちゃ。

真冬や春先には雪が残っています。

また、春さきから秋は、ムカデなどの毒虫、大型の蜂、ハメなどの毒蛇がいる可能性もあります。

季節や天候によって状況は変わるということを頭に入れておくべきです。

例えば、ハイヒールで行くとか、半そで短パンの恰好で行くとか、日が落ちて暗くなって上るとか、そんな人はいないと思いますけど、なめてかかると痛い目に合うんじゃないかと思います。

 

服装は、夏でも長袖長ズボン、帽子や手袋ももちろんあった方が良いです。

いつ滑ってこけて手をつくかわかりません。

服装の色も白や黄色が本当は良いかなと思います。

夏から秋の蜂の季節、蜂は黒い色をめがけて襲ってくるそうなので。

靴は、登山用の靴とまではいかなくても、運動靴などそれなりの靴で。

長靴もいいですが、動きを妨げない、滑りにくい長靴で。

 

かばんはリュックや腰に付けるポーチがベストです。

両手はいつでも使えるよう空けておきましょう。

登山口入り口には、杖代わりに使える自然の木が何本か置いてありました。

必要な方はお借りしましょう。

 

多人数で登る時の注意点です。

多人数で山を登ると、どうしても体力的に差があったり、途中立ち止まったして列が長くなります。

登山は、最後尾に体力のある人が、そして遅れがちな体力に自信のない人は前から二番目あたりが良いとされています。

特に子どもや慣れてない人がいる場合は、列の配列にも配慮が必要です。

油断してケガをしないよう気をつけて登りましょう。

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不入山(いらずやま)とは?

不入山
四万十川の源流点のある不入山(いらずやま)は、四国カルストの南に位置する山で、標高が1,336メートル源流点はその8合目あたりにあります。

 

不入山(いらずやま)という、なんだかおどろおどろしい名前は、昔、土佐藩の御留山(おとめやま)として領主の管理下にあり、人々の立ち入りや樹木の伐採を禁じていたことから、不入山(いらずやま)と呼ばれるようになりました。(江戸幕府以前の室町時代から、時の領主の管理下にあったとも言われます)

 

現在、不入山(いらずやま)は、四国カルスト自然公園の区域内にあるため学術保護林として指定され、そのほとんどが国有林となっています。樹齢200年を超える天然林自然林が多く、苔むす木々のあいだを登る細い登山道はひんやりとして、すぐそばを流れる沢の音が心地よくひびいています。

 

今回、私たちは事前に視察として登り、そのあと、小学生親子十数名で源流点への山道を登りました。季節は晩秋、源流点への道は整備されているとはいえ、グループには小学生低学年の子どももいましたし、四万十川のことを知ろうという町内の親子向けのイベントでしたので、山登りのスペシャリスト兼、植物や生物にくわしいガイドさん3名(うちの地元の方々)にお願いして万全の態勢で登りました。

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源流点の山で出会う植物や生物たち

自生植物
豊かな森の息づかいの中、ここにしか生息しない貴重な植物や生物に出会いました。一緒に登ったガイドさんに自生している植物の名前を教えてもらいました。道すがら野生動物の糞(フン)もあちこちにありましたが、たぶんガイドさんがいないと見過ごしてます。

ジュウモンジシダ

ジュウモンジシダ、不入山(いらずやま)に自生しているシダ類。十文字になっている。

ツルシキミ

ツルシキミ、赤い実がなる植物だが、その実には毒性がある。ガイドさんいわく「きれいだからと不用意に持ち帰って家に飾ると小さな子供が誤って赤い実を口にするので注意が必要。」

 

サカズキカワラタケ

サカズキカワラタケ、一緒に登った友人が撮影。これでお酒飲んだらおいしいのかな(笑)

イシヅチサンショウウオの幼生

イシヅチサンショウウオの幼生か?目と足がめちゃ可愛い♡♡、でもガイドさんが「ダメだよ手でさわっちゃ!サンショウウオがやけどするから」と。ごめんね、サンショウウオちゃん。すぐリリースしました。

 

初めのうちは足もとの悪い急な山道を登ることに一生懸命で、周りの景色や植物や動物の糞があることさえ気がつきませんでした。ガイドさんに教えてもらううちに、子どもも大人も目が慣れてきたのか、あちこちに自生する珍しい植物に惹かれていきました。

 

きわめつけは、冷たい沢の水が溜まる場所に、小さな小さなサンショウウオを見つけたことです。あとで野生動物や生物にくわしい研究センターの人に聞くと、源流点近くに生息する「イシヅチサンショウオの幼生でしょう」とのことでした。1匹見つけると、次々と見つかり、計5匹も見つかりました。みんなでじーっと観察し、元の冷たい水のたまり場にリリースしました。ほんと、貴重な出会いでした。

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源流点到着

 

源流点の水

ところどころ立ち止まりながら、ガイドさんの説明を聞いて時間をかけて登ったため、登山口入り口から通常20分~25分で行ける源流点まで、約40分ほどかけて到着しました。前日まで雨が降り続いていたこともあり、冬の渇水期にしては流れる水の量は多いのではないかなと思いました。

 

視察時に、津野町役場の方に聞いた話ですが、源流点をどこにするかという時に、水のない渇水期でも水が枯れない地点ということで、この場所が源流点となったそうです。なるほど。皆で順番に手で水を汲んで、ひと口飲んでみました。とうとうと流れる水は冷たく、とても美味しかったです。

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源流点から源水点へ登る

実は、今回の私たちの親子向けイベントは、「源流点」のその上、「源水点」を最終目的地としていました。源流点までの道はきちんと気をつけて登れば、子どもでも十分行ける距離です。

 

しかし、ここから先の源水点(げんすいてん)は、地元津野町の人でもめったに登らない場所でもあり、実際には登山中級者の道とも言えます。私たちが事前に視察を行い、山を知っているガイドさんを付けたのはこのためです。不入山(いらずやま)を何度も登り地図を作っている山のエキスパートにガイドをお願いしました。ここから先は整備された道ではありませんので、かなり慎重に登らなければいけません。

 

登山道目印

登山道には目印のピンクの布が木にくくり付けられている。

 

まずは、不入山(いらずやま)を周るコース「南一周コース」の小道へ出る箇所まで登ります。山の斜面を斜めに横切りながら登っていきます。道すがら、ところどころにピンクのひもが目印に木に括り付けられています。倒木の木々に濃い緑の苔がびっしりとついていて、ジブリ映画に出てくる木霊(こだま)が出てきそうな雰囲気です。もののけ姫のサンもいそうです(笑)

 

源流点から約30分ほどかかって、不入山(いらずやま)の登山周遊コース「南一周コース」の道に到着しました。ここにはコースの目印が立てられています。目指す源水点は、真っすぐ上ったこの先です。さらに道は険しくなるため、ここで休憩し背負っている荷物をここにひとまず置いて身軽にして登ります。気温は低いけど、汗びっしょりです。ここから先は危ない箇所もありますので、全員の体力を確認して無理をさせないように気をつけます。

 

 

足もとはガラガラとよりくずれやすくなり、道の傾きはさらに険しくなります。お互い危険防止のために距離を適度に取り、先に行く人が「ここ、気をつけて!くずれやすいよ」「こっちから上がった方がいいよ」と声をかけあいます。

 

登り辛そうな箇所は、ガイドさんが先回りして手を取ってくれました。子どもたちも必死です。私も「マジ行けるんかい?」と思いながら、恐る恐るで必死こいて登りました。先ほどの「南一周コース」の三方の方角を指した目印があるところから登ること、約20分。ようやく源水点に到着です。立ってるだけで精いっぱいの傾斜です。もう、写真撮ってる余裕なんてないです!(苦笑)

 

ん、でも、一見なんやら分からん場所です。「源水点」と書いた小さな目印の棒があったから、「あ、ここなのね」と思いましたが、目印が無かったら分からんな、これ(苦笑)

源水点の水

岩の隙間から流れる「源水点」の水

 

源水点とされる岩の切れ目から、水がつーっと流れて、また土の中へと染み込んでいきます。たぶん、水の少ない渇水期は流れてないかもです。気の利いたSさんが、源水の小さな流れに大きめの葉っぱを差し込んで、蛇口みたいにしてくれました。ペットボトルに入れてみます。ちょっとづつしか水が出てこないので時間がかかります。

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まとめ

源流の流れ

今回、四万十川の「源流点」とその上「源水点」とを目指し、険しい山道を子どもたちと登りました。初めはこの企画、子どもたちには厳しすぎて無理やろと思いました。実際、登ってみてしんどかったです。けど、行ってほんと良かったです。無事故で行けたのが一番良かったです。

 

「源流点」では、とうとうと流れる四万十川のその始まりを実感することができました。ただ、その上の「源水点」は険しすぎて、私は何回も登りたい道ではないです(苦笑)今回は、事前の準備や山のエキスパートのガイドさんの手助けもあって無事行けましたが、天候など条件が悪ければ行ってはいけません、ホントに。

 

不入山(いらずやま)には、南側一周コースや北側一周コースという中級・上級登山道があり、山の好きなかたが登って楽しむところです。十分な準備と体調管理があってこその山登りです。そちらへ行かれる場合は、事故のないよう十分気をつけていただきたいです。

記帳箱

登山入り口に記帳箱があります。ノートに今日の記念に記帳しましょう!津野町の観光案内図もありました。

 

津野町には「四万十川源流点散策」のガイドさんのグループがいらっしゃいます。山のことや、津野町のことをいろいろと教えてくれると思います。要予約です。体験料など詳しいことは下記へ問い合わせてみて下さい。以下、津野町役場HPより引用。

津野町には、日本最後の清流と呼ばれる四万十川の源流点があります。清らかな水が苔むした岩の間を流れ、四万十川本流へと続いています。
源流点のすぐ下流に『源流の碑』があり、残念ながら車はここまで。あとは、美味しい空気を楽しみながら徒歩で。
また、国有林である不入山(いらずやま)は、深山幽谷の名がぴったりの原生林。少しきついですが、なかなかのハイキングコース。四季を通じてお楽しみいただけます。

お問い合わせ :津野町産業課
電話番号 :0889-55-2021
アクセス :国道197号、津野町船戸から車で約30分(中型・大型バス 通行不可)。さらにそこから徒歩約20分。

(津野町役場HPより)

 

源流点から車で約10分のところには、宿泊施設「四万十源流センター せいらんの里」があります。素朴であたたかくて、それでいて新鮮な雰囲気のする宿です。私の大好きな場所です。

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「源水点」や不入山一周は、私のような登山初心者には厳しすぎるコースですが、それに対して「四万十川の源流点」は、子どもから年配まで家族で行ける、めっちゃおすすめの場所です。四万十川の源を知ることができます。ホント四万十川がお好きな方、自然が好きな方には、ぜひ行ってもらいたい場所です。私も近いうちに木霊(こだま)に会いにまた訪れると思います(^^)

 

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