JR窪川駅から西へ4.4キロ。1つ目の小さな無人駅、若井駅の紹介です。田んぼや生姜畑が穏やかに広がり、四万十川を眺めるように建つちっちゃな駅です。しまんトロッコがまず始めに通過する駅です。駅の手前には、若井沈下橋がありますよ。
2つの路線が行き交う駅
若井駅は、太平洋の海沿い黒潮町や四万十市・そして宿毛市へと走る第3セクターの土佐くろしお鉄道と、高知県西部から愛媛県の山沿いへと進むJR予土線とに分岐する駅です。あ、ちょうど、土佐くろしお鉄道(くろ鉄)のカラフルな列車が、通って行きました。
正確には、若井駅を過ぎて、若井トンネルを越えたところにある、川奥信号場(かわおくしんごうじょう)が分界点となっていて、2つの路線が分かれます。
なので、若井駅ー川奥信号場間は、JR四国と土佐くろしお鉄道の二重戸籍区間になります。ちょっとややこしいけど、敷地や線路、信号場は、土佐くろしお鉄道(くろ鉄)の保有になるんだそうです。
予土線の列車と、くろ鉄の普通列車が停車し、それと特急列車が通過する若井駅は、無人駅だけど、けっこう気ぜわしい駅なんですね。1つ手前のJR窪川駅を出た特急列車は、止まらずに通過します。東だけでなく、西からも来ます!列車の運転手さんも気をつけて警笛鳴らしますけど、ちょっと危険です。気を付けて下さいね。特に小さな子どもを連れてる時は、手を放しちゃダメですよ。私も子どもがまだ小さい時に、若井駅で予土線を待っていると、停車しない特急列車がブオーっと通り過ぎ、その風圧にびっくりして、子どもが泣き出したことがあります。
こ若井駅は、黒潮町や四万十市方面へ通勤・通学する人たちの利用駅です。うちの子も、若井駅から土佐くろしお鉄道に乗って、お隣の四万十市にある学校へ、普通列車で1時間、毎日通ってました。車窓からは、キラキラと光る太平洋を臨むことが出来て、とても素敵な路線です。予土線しまんトロッコ1号は、このまままっすぐ、西へと向かいますよ。
若井駅の前を流れる四万十川には、若井沈下橋があります。台風で壊されてしまいましたが、この春やっと修理工事が終わり、歩行者のみ通行できるようになりました。台風で破壊された、若井沈下橋の様子はこちらです。↓
増水で破壊された四万十町・若井沈下橋