四万十川の夏も本番です。
急に暑くなってきました。
こんにちは。しまんトロッコ1号旅ガイドのよしみです。
夕方、川沿いの道や橋の上から、なにやら
川面をじーとみる地元のおじさん達の姿が!
それもあちこちで見られます。
川では、舟を出しているおじさんもいます。
アユの魚群がいるか確かめているようです。
どうやら、今晩あたり、アユをとる火振漁(ひぶりりょう)をやろうかと、思案しているようです。
夏の四万十川の風物詩、伝統の漁法・火振漁(ひぶりりょう)
火降漁とは、夜、松明の灯りや、懐中電灯の光を振って、眠っているアユをおどろかせ、網へ追いやる漁法です。
舟を上手にこぐ技術と経験、カンが必要です。
鮎や鰻を獲るには、地元の漁業組合の許可証(鑑札)が必ず要りますが、火振漁は株を持っている漁師さんしかできません。
この火降漁では、多い時は、一網に200から300ほどのアユがかかります。
アユを網からはずす作業だけでも2.3時間かかると聞きます。
夕方、舟を出す作業から始まって、日が暮れると一斉に火を振り、そして仕掛けた網をあげ、すべての作業を終えるまで、夜中までかかることもあるそうです。
天然のアユは身が引き締まっておいしく、香魚といって、独特の香りがあります。
アユ漁が盛んな今の時期が、一番美味しい時期です。
お腹が黄色いのが目印、天然ウナギ
そして、アユとともに今が旬なのが、天然ウナギ。
四万十川の天然のウナギは、お腹が黄色いのが目印です。
ウナギを釣るほかに、「ころばし」という筒状のしかけに、えさのミミズなどを入れて、夕方から朝方まで、川につけておき、えさの臭いでウナギをおびき寄せる方法があります。
いったん、ころばしの中に入ったウナギは、もう外には出られません。
「地獄漁」と呼ぶ地域もあります。
コ、コワイ呼び方です!
早朝、ころばしを上げに行きます。
ザーッと、川の中からころばしを上げます。
中にウナギが入っていると、ころばしがずしっと重いです。
傾けると、ザーッと、ウナギが出てきます。
素人の私は、とても素手ではつかめません!
軍手をはめていれば、ばなんとかつかめるでしょうか?
ニョロニョロ して、ギロギロです!
自然の恵みに感謝して、無駄にすることなく、ありがたく頂きます。
天然アユに天然ウナギ、夏の四万十川は美味しいがいっぱいです。
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