四国には、あったかーい心を大事にする観光列車がいっぱい走っています。
子どもが大好きなアンパンマン列車や、のどかな日本の原風景を見ながら走る素朴で遊び心いっぱいの予土線「しまんトロッコ」、「海洋堂ホビートレイン」、0系新幹線型の「鉄道ホビートレイン」などなど。
その中でも、愛媛県予讃線を走る「観光列車伊予灘(いよなだ)ものがたり」は、今年2周年を迎え人気も上々です。予土線のしまんトロッコにご乗車のお客さんの中にも「明日は伊予灘に乗るんだ♪」とニコニコ顔で楽しみにしている方によくお会いします。その人気は、やはり愛媛の穏やかな海・伊予灘を見ながらゆっくりと楽しむ贅沢な時間と、味わって食べる上品なお食事かな?高知の豪快な皿鉢(さわち)料理とまた違って、繊細で彩りも鮮やかで風流です。
四国の鉄道がアツい!
日本国内の鉄道旅行は全般に人気ですが、今、「四国の鉄道がアツい!」と、日本国内は台湾、中国、ヨーロッパやアメリカなど海外からたくさんのお客様が来ています。しまんトロッコでも、JRパスを持つ海外からのお客さんが多くなりました。
NHK総合で四国向け放送の「四国えかこと!四国鉄道ものがたり」(23日午後1時05分~ 午後1時48分)では、人気の観光列車「伊予灘ものがたり」を番組のため特別運行にし、沿線の絶景や住民のお見送りや、フレンチシェフが手がける絶品料理など紹介。四国にしかないとっても個性的な車両や、四国ならではの暖かいおもてなしなど、四国の鉄道を巡るさまざまな魅力を紹介。
番組の中で私が注目するのは、その姿を一度見たら忘れられない「ドツボさん」こと鉄道カメラマンの坪内政美さん。何がスゴイかというと、その度肝を抜かれるような撮影姿です!黒の乗用車のルーフに立つ背の高い黒い背広服、黒手袋とバズーカ砲並みの大きなカメラをかまえ、狙った獲物は逃さない!というファインダー越しの迫力ある視線。
以前も、しまんトロッコを撮影して頂いたこともありますが、その姿にトロッコの中ではどよめきが起こります。で、また次の撮影ポイントへ車で先回りして、構えています。時々、あまりにも目立つ不審な車両とその大胆な行動に、通報されるんじゃないかと心配になります(笑)
来年4月デビューの観光列車
来年4月、JR土讃線に新しい観光列車がデビューします。
JR四国管内ではおととし7月、予讃線に導入された「伊予灘ものがたり」に続く新しい観光列車で、四国山地のど真ん中を走ります。名前は「四国まんなか千年ものがたり」場所は、香川県多度津・琴平から徳島県大歩危(おおぼけ)間。2017年4月1日からです。
(つづく)