さわやかな香りと甘酸っぱい実が特徴の文旦(ぶんたん)は、一度食べたらやみつきになってしまう果物です。
中の実を食べたら、文旦の皮でさわやかな甘さが人気の文旦ジャム(マーマレード)を作ってみましょう。
美味しく作るコツは、皮に含まれる苦み成分を上手に取ることです。
まずは文旦の厚い皮を剥いで、さわやかな実を堪能しましょう。
剥きかたは包丁を使う方法もありますが、専用のムッキーちゃんを使うと便利ですよ。
文旦の食べかた・剥きかた・美味しい見分けかたはこちらです。
文旦の皮にはナリンギンという苦み成分が含まれていて、これがけっこうクセモノです。
柚子や金柑の皮にも含まれていますが、文旦の皮の苦みは特に強烈です。
ちょっぴりのピリピリ感が私は好きなのですが、何度か湯こぼしの作業をして自分好みの絶妙のピリピリ感にします。
文旦ジャム(マーマレード)を作る時に使う部位は3つです。
文旦には種がいっぱい入っています。
種は捨てずにお茶袋に入れて一緒に煮詰めます。
ペクチンという成分がジャムのトロトロ感を出すのに役立ちます。
お好みで中の実(文旦の実)をほぐして入れるとより爽やな味になりますよ。
ただし、文旦の実を包んでいる薄皮の部分は使いません。
試しに私も薄皮を細かく刻んで煮てみましたが、繊維が強く口に残る感じでしたのでジャム(マーマレード)には適しませんでした。
実を包む内皮・じょうのうに部分は使いません
材料と分量の目安と用意する物はこちらです。
文旦の皮は前回の文旦ピールと同じく水晶系文旦という種類のツルツルとした皮を利用しました。
前回の記事 文旦 ピール の作り方 簡単で人気!甘くてほろ苦いおいしさは お茶うけにグッド
それでは作り方を見ていきましょう。
翌日、煮こぼし(茹でこぼし)の作業をします。
上の5と6の工程を3回~4回ほど繰り返します。
煮こぼしを繰り返すと最初はエグイ匂いだったのが、さわやかな香りに変わっていきます。
皮を少しかじってみてピリピリ感が気にならない程度が目安です。
それでは、甘く味をつけていきましょう。
砂糖の量は、お好みですが皮の50%~100%の分量です。
文旦の種は適当なところで出します。
ヘラでつぶしながら煮詰めるとジャムっぽくなります。
酸味が足りない場合は仕上げに文旦の実を入れたり、レモンを絞って入れるとよいです。
出来上がったジャム(マーマレード)を使って、ゼリーを作ってみましょう。
【材料】
文旦のジャム(マーマレード) | 大さじ2~3 |
水 | 250ml |
クックゼラチン | 1袋(5g) |
砂糖 | 適宜 |
作り方です。
味見して甘さが足りない場合は砂糖を入れて調整してください。
うちも毎年たくさん文旦を食べますが、文旦の皮がこんなに美味しくになるとは最近まで知りませんでした。
乾燥させて砂糖をまぶすピールにしても美味しかったですよ。
関連 【特集】文旦の食べ方 皮レシピ!ジャム(マーマレード)やピールもイケます
ところで、ジャムとマーマレードの違いはなんでしょう?
柑橘類で皮が入っているものをマーマレード、皮が入っていない方をジャムと言うそうです。
今回は文旦の皮を使うので正確にはマーマレードということになりますね。
高知県の特産物、さわやかで甘酸っぱい文旦をぜひご賞味くださいね。