さわやかな香りと甘酸っぱい実が特徴の文旦(ぶんたん)は、一度食べたらやみつきになってしまう果物です。
中の実を食べたら、文旦の皮でさわやかな甘さが人気の文旦ジャム(マーマレード)を作ってみましょう。
美味しく作るコツは、皮に含まれる苦み成分を上手に取ることです。
文旦の皮の剥き方(むきかた)
まずは文旦の厚い皮を剥いで、さわやかな実を堪能しましょう。
剥きかたは包丁を使う方法もありますが、専用のムッキーちゃんを使うと便利ですよ。
文旦の食べかた・剥きかた・美味しい見分けかたはこちらです。
文旦ジャム(マーマレード)を作るには
注意点
文旦の皮にはナリンギンという苦み成分が含まれていて、これがけっこうクセモノです。
柚子や金柑の皮にも含まれていますが、文旦の皮の苦みは特に強烈です。
ちょっぴりのピリピリ感が私は好きなのですが、何度か湯こぼしの作業をして自分好みの絶妙のピリピリ感にします。
使う部分
文旦ジャム(マーマレード)を作る時に使う部位は3つです。
- 外側の黄色の外皮(フラベド)
- 外皮の内側、白い綿みたいな部分(アルベド)
- 種
文旦には種がいっぱい入っています。
種は捨てずにお茶袋に入れて一緒に煮詰めます。
ペクチンという成分がジャムのトロトロ感を出すのに役立ちます。
お好みで中の実(文旦の実)をほぐして入れるとより爽やな味になりますよ。
ただし、文旦の実を包んでいる薄皮の部分は使いません。
試しに私も薄皮を細かく刻んで煮てみましたが、繊維が強く口に残る感じでしたのでジャム(マーマレード)には適しませんでした。
材料・分量・用意するもの
材料と分量の目安と用意する物はこちらです。
- 文旦の皮1個分:約200グラム
- 砂糖:文旦と同じ200グラム・・今回は上白砂糖を使いました。
- 瓶(ビン):あらかじめ煮沸消毒しておきます。
文旦の皮は前回の文旦ピールと同じく水晶系文旦という種類のツルツルとした皮を利用しました。
前回の記事 文旦 ピール の作り方 簡単で人気!甘くてほろ苦いおいしさは お茶うけにグッド
作り方
それでは作り方を見ていきましょう。
1.文旦の外皮をきれいに洗う。
2.適当なサイズにカットしスライス状にカットする。
3.たっぷりの水に一晩~1日漬ける。(途中3,4回水を替える)
翌日、煮こぼし(茹でこぼし)の作業をします。
4.お鍋に3の文旦の皮を入れ、ひたひたするくらい水を入れる。
5.水が沸いたら、2,3分ほど湯がきザルにあげる。
上の5と6の工程を3回~4回ほど繰り返します。
煮こぼしを繰り返すと最初はエグイ匂いだったのが、さわやかな香りに変わっていきます。
皮を少しかじってみてピリピリ感が気にならない程度が目安です。
それでは、甘く味をつけていきましょう。
6、煮こぼしをした皮を鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れる。
7、沸いたら、分量の砂糖を入れやさしく混ぜる。
砂糖の量は、お好みですが皮の50%~100%の分量です。
8、お茶袋に入れた種も一緒に入れ、弱火で煮詰める。
文旦の種は適当なところで出します。
ヘラでつぶしながら煮詰めるとジャムっぽくなります。
9、適度な柔らかさになったら火を止める。
酸味が足りない場合は仕上げに文旦の実を入れたり、レモンを絞って入れるとよいです。
10、最後に、あらかじめ煮沸消毒したビンに入れ完成。
ジャムを使った文旦ゼリーレシピ
出来上がったジャム(マーマレード)を使って、ゼリーを作ってみましょう。
【材料】
文旦のジャム(マーマレード) | 大さじ2~3 |
水 | 250ml |
クックゼラチン | 1袋(5g) |
砂糖 | 適宜 |
作り方です。
1.クックゼラチン1袋(5g)を250mlのお湯(80度以上)でよく溶かす。
2.文旦ジャムを大さじ2~3杯(お好み)入れる。
味見して甘さが足りない場合は砂糖を入れて調整してください。
3.あら熱を取りグラスや型に入れ冷蔵庫で冷やし固めて出来上がり。
まとめ
うちも毎年たくさん文旦を食べますが、文旦の皮がこんなに美味しくになるとは最近まで知りませんでした。
乾燥させて砂糖をまぶすピールにしても美味しかったですよ。
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余談:ジャムとマーマレードの違いはなに?
ところで、ジャムとマーマレードの違いはなんでしょう?
柑橘類で皮が入っているものをマーマレード、皮が入っていない方をジャムと言うそうです。
今回は文旦の皮を使うので正確にはマーマレードということになりますね。
高知県の特産物、さわやかで甘酸っぱい文旦をぜひご賞味くださいね。