神木隆之介さんが主人公を演じる朝ドラ『らんまん』では、ドラマのモデルとなった牧野富太郎博士の生まれ故郷、高知県佐川町もロケ地になりました。
町内の上町地区、青源寺、唐岩谷(現:佐川ナウマンカルスト)の3か所で、2022年10月に撮影が行われています。
主役の神木隆之介さんや浜辺美波さんも、佐川町内の牧野博士ゆかりの場所を度々訪れています。
ロケ地となった場所に行ってみたいと思う方に、アクセスや見どころを紹介します。
『らんまん』佐川町内のロケ地
高知県佐川町内でロケ地が行われたのは次の3か所です。
- 上町地区・旧浜口家住宅前
- 青源寺
- 唐岩谷(佐川ナウマンカルスト)
1、上町地区・旧浜口家住宅前
名称 | 旧浜口家住宅 |
住所 | 高岡郡佐川町甲1472番地1 |
電話 | 0889-20-9500(さかわ観光協会) |
定休日 | 月曜日(年末年始:12月29日から1月3日) ※祝日の場合は開館、翌日休館 |
アクセス | JR佐川駅から徒歩8分 |
駐車場 | ・佐川郵便局西隣にある観光客用無料駐車場 ・地場産センター無料駐車場 ※混雑時は駐車できない場合もあります |
HP | さかわ観光協会「旧浜口家住宅」 |
ロケでは、佐川町の中心部にある上町地区・旧浜口家住宅前の道路には2トンの砂をまいてアスファルト舗装を隠し、主人公が生れ育った明治初期の町並みが再現されました。
旧浜口家住宅は江戸時代中期から続いた酒造商家の邸宅で、現在はカフェやお土産屋、地元観光協会が入っています。
上町地区はもともと江戸時代の深尾家領主の城下町で、昔の商家の佇まいが残る地域です。
上町地区の東側には司牡丹酒造の酒蔵が立ち並ぶ「酒蔵の道」があり、工場から酒麹の香りが漂うとても素敵な通りです。
地元・佐川町の28人の方もエキストラとして、町民や農民に扮して出演をしています。
貴重な経験になりましたね。^^
2、青源寺せいげんじ
名称 | 青源寺 |
住所 | 高岡郡佐川町甲1460 |
アクセス | JR佐川駅から徒歩10分 |
紹介HP | さかわ観光協会「青源寺」 |
上町地区に近い青源寺は、主人公が通った学問所・名教館として登場します。
ここで名教館学頭の池田蘭光を演じる寺脇康文さん、主人公の祖母タキ役の松坂慶子さん、主人公の槙野万太郎の子役・小林優仁君らが撮影をしています。
青源寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、慶長8(1603)年に佐川領主深尾家の菩提寺として創建されました。
青源寺の庭園は土佐三大名園の一つとして、高知県の文化財に指定されています。
春は桜、秋は紅葉が非常に美しい庭園として有名です。
※寺内に勝手に入りご迷惑をかけないよう気をつけましょう。
3、唐岩谷からいわだに(現:佐川ナウマンカルスト)
名称 | 佐川ナウマンカルスト |
住所 | 高岡郡佐川町甲柴円 |
アクセス | JR佐川駅から徒歩20分 |
駐車場 | 有り |
HP | さかわ観光協会「ナウマンカルスト」 |
佐川町の東側にある唐岩谷(現:佐川ナウマンカルスト)でも、池田蘭光役の寺脇康文さんと子役の小林優仁君らの撮影シーンが撮られました。
約2ヘクタールの山肌にゴツゴツと点在している岩は、石灰岩層のカルストです。
まるで異国に来たかのような風景です。
石灰岩石は水に溶けやすく、長いあいだ雨水などによって浸食され残った形状がカルストと呼ばれる地形です。
唐岩谷は牧野富太郎博士が子どものころ、合戦ごっこをして遊んだ場所でした。
牧野博士はとても負けん気が強く、味方の数は6人、敵の数が倍近い人数であっても知恵を働かせ、いつも勝利していたという逸話も残っています。
学問所の帰りに友達と合戦ごっこをして遊ぶ元気な少年だったようです。
「佐川ナウマンカルスト」という名称は、明治時代初期にドイツ人地質学者エドモンド・ナウマンが佐川に2度来訪したことに由来しています。
まとめ
今回は朝ドラ『らんまん』の佐川町内のロケ地3か所を紹介しました。
佐川町は高知市から車では40分(約27km)、JRを利用すると高知駅から佐川駅まで特急で約30分ほどとアクセスのよい所です。
ロケ地のほかにも、佐川町内には神木隆之介さんと浜辺美波さんが訪れた牧野公園や、博士の生誕地に建つ牧野富太郎ふるさと館、神木さんのフォトブック「かみきこうち」の撮影場所になっている金峰神社や佐川文庫庫舎(旧青山文庫)、「ロ481号客車」が展示されている”うえまち駅”など名所がたくさんあります。
牧野富太郎博士の生まれ育った佐川にぜひ足を運んでみてください。