朝ドラ『らんまん』のロケ地、安芸市伊尾木洞は主人公の槙野万太郎を演じる神木隆之介さんがクランクインした記念すべき場所です。
『らんまん』のオープニング、主人公の槙野万太郎が新種の植物に出会うシーンにも登場しました。
モデルとなった牧野富太郎博士が、実際に植物を採集したゆかりの場所として、記録にも残っている重要な地です。
伊尾木洞への行き方やアクセス、駐車場、注意点、『らんまん』のロケ地に選ばれたすごい理由、安芸市内のめっちゃ美味しいおすすめのお店も紹介しますね。
伊尾木洞の概要
所在地 | 高知県安芸(あき)市伊尾木117 |
電話 | 安芸観光情報センター TEL:0887-34-8344 |
料金 | 散策は無料 (※ただしガイドを頼む場合は別途・予約と料金が必要) |
アクセス | 高知駅より車で約60分 ごめん・なはり線伊尾木駅下車、徒歩7分 |
駐車場 | 有り・国道55号をはさんだ南側(約20台) 無人の観光案内所と公衆トイレ常設 |
見学が可能な時間帯 | 明るい日中の時間帯で天候の良い時がおすすめです。 自然の洞穴のため、電灯はありません。 雨で増水する場合があります。 |
所要時間 | 入口から滝まで歩いて約20分 |
HP | 安芸市観光協会 「伊尾木洞」 |
地図とアクセス
高知駅からは車で約60分ほどかかります。
現在、高知東部自動車道が建設中ですが、安芸市の手前・芸西西ICまで利用できます。
(2022年10月現在)
ICを降りたら国道55号を東へと進みます。安芸市役所を過ぎ、安芸川と伊尾木川を渡るとまもなく伊尾木洞の駐車場があります。
駐車場
駐車場は国道の右手、南側の広場です。
駐車場には無人の観光案内所と公衆トイレが常設されています。
ここで洞窟内の植物や生き物の予習をしていきましょう。
観光案内所では伊尾木洞へ入るための長靴を無料で借りることができます。
足元が濡れると困る方など、ここで借りてくださいね。
注意点
伊尾木洞へ入るための注意点を紹介します。
1、服装について
- 足元は長靴または運動靴
- 長袖、長ズボン、帽子の着用
足元は濡れてもよいもので滑りにくい運動靴、または登山靴が理想的です。(長靴は観光案内所で無料貸し出ししています。)
長袖、長ズボン、帽子の着用をおすすめします。
伊尾木洞は小さな沢を登っていく感じです。
晴天が続いていれば洞窟を流れる川も浅いですが、雨が降ると増水していることもあります。
2、ヘビや虫について
- 湿気の有る場所ですので、ヘビもいます。
- 特に毒蛇のマムシには注意が必要です。
- 季節によっては足長バチやスズメバチもいます。
- 足元や頭上にはじゅうぶん気をつけましょう。
準備ができたら国道55号線を横断歩道で渡り、看板が示している山手側へと進みます。
国道から100mほどで伊尾木洞の入り口に着きます。
伊尾木洞の様子
伊尾木洞は高知県東部の安芸市にある天然の洞窟です。
洞窟の長さは40mほどですが、何万年ものあいだの波の浸食によってできる海食洞と呼ばれるもので、川が洞窟を貫通した形になっていることが分かります。
では、洞窟の中に入って行きましょう。
入口からすぐに背の高い洞窟が見えます。
右手に小川が流れています。
ここが海食洞と呼ばれる波の浸食によってつくられた箇所です。
洞窟を抜けるとすぐに壁のように背の高い地層が見えてきました。
ここから先が、シダ類が群生する箇所のようです。
洞窟を抜けると高い地層がそびえ、珍しいシダの群落地が見えてきます。
進んで行くと、途中で明らかに地層が変わる場所へとやってきます。
砂岩から礫岩へと地層が変わりました。
ここから先は足元の悪い場所があります。
滑らないように気をつけて進みましょう。
小川にかかる木橋を渡ります。
木橋を渡るとすぐに下へ降りる梯子があります。
綱をしっかり持って後ろ向きに降ります。
奥の方から水が流れる音が聞こえてきます。
この先に滝があります。
奥には小さな滝が流れていました。
まだ奥へも行けるようですが、私はここでUターンして帰りました。
帰りは目が慣れたのか、行きには気がつかなかったアオダイショウや足長バチを見つけました。
刺激しないよう、そーっと通りました。^^
伊尾木洞の植物と牧野富太郎博士
伊尾木洞は牧野富太郎博士が実際に植物採集に来た場所です。
記録によると、1892年6月2日~5日安芸市内の穴内、伊尾木洞などで植物採集をし、同年12月にも伊尾木洞でホウライシダ、シロヤマゼンマイ、ユキミギク(タイキンギク)などを採集しています。(参照:富太郎の歩いた高知)
ホウライシダ
ホウライシダ(蓬莱羊歯)
温帯から熱帯に生息。日本では四国、九州、伊豆半島に分布。海岸や川岸の崖や石垣に生える。
常緑性の多年草。切れ込みのある扇形の葉と黒褐色の茎が特徴。美しい形態は観賞価値が高い。野生では、岩などに生息する。
ホウライシダの花言葉は
「天真爛漫」です。
牧野博士の明るい笑顔と
朝ドラ『らんまん』の舞台に
ふさわしい植物ですね。
シロヤマゼンマイ
シロヤマゼンマイ(城山ぜんまい)
アジアの熱帯、亜熱帯域に生息。静岡県と和歌山県、四国南部、九州中南部から琉球列島に分布。常緑性のシダ植物でやや大型。湿った崖や川沿いなどに生える。和名は発見された鹿児島市城山にちなむ。
ユキミギク(タイキンギク)
ユキミギク(雪見菊)・別名タイキンギク(堆金菊)
本州と四国の南岸、ヒマラヤまでに分布する多年草の草木。高さ2m~5mにもなる。花期は10月~3月。和名の意味は堆金菊で、黄色い花が多数咲く様子を積み上げた金に見立てたものである。別名にユキミギクがあり、冬に咲くことによる。
ユキミギクは、雪の降る寒いときに咲くことに由来します。
ホウビシダ
ホウビシダ(鳳尾羊歯)
本州の石川県、千葉県以西、四国、九州に見られる。山林の渓流近くや水が滴る岩の上や崖などに植生する。
周辺のおすすめの美味しいお店
伊尾木洞へ入ったあとは、お腹が空きます^^
美味しいランチのお店を紹介しますね。
安芸水産のシラス食堂
安芸市は海のすぐそばですので、魚がとっても美味しいです。
とりわけ、ドロメ、シラスの漁獲量が多く、地元のグルメとしても有名です。
私のイチ押しのお店は安芸水産の安芸しらす食堂です。^^
新鮮でおいしいです!
私は生のドロメと釜揚げしたシラスをてんこ盛りに乗せたドロメ・シラスセットにしました。
新鮮なドロメはぜんぜん苦くありません。
お腹いっぱいになりました。^^
名称 | 安芸しらす食堂 本店 |
住所 | 〒784-0020 高知県安芸市西浜3411−46 |
電話 | 0887-34-8810 |
営業時間 | 午前11時~午後3時30分 |
定休日 | 木曜日 |
HP | https://akisuisan.com/ |
焼きナスのアイスの安芸グループふぁーむ
温暖な安芸市はナスの生産量が日本一として有名です。
焼きナスをなんとアイスにしてしまったという荒業ですが、本当に焼きナスの味がします。
クセになりそうなお味です。^^
そのほか、ユズ味や土佐ジローの卵味など、ぜひ食べてもらいたいです。
名称 | 焼きナスのアイスの安芸グループふぁーむ |
住所 | 〒784-0032 高知県安芸市穴内685 |
電話 | 0887-35-2620 |
営業時間 | 午前9時~午後5時30分 日曜日は10時から5時30分 |
定休日 | 不定休 |
HP | http://yakinasu-ice.com/ |
まとめ
以上、『らんまん』のロケ地、伊尾木洞への行き方やアクセス、注意点と、近くにある美味しいおすすめのお店の紹介でした。
伊尾木洞は主人公役の神木隆之介さんがクランクインした記念すべきロケ地で、そして牧野富太郎博士がそこで採取した植物「ホウライシダ」の花言葉は”天真爛漫”です。
とても縁を感じる場所ですね。
また伊尾木洞には牧野博士の好きな化石もゴロゴロとあります。
今は絶滅しているモミジツキヒガイの化石も見られるそうです。
目を凝らしてよーく探してみてください。^^
お天気の良い日を見はからって、安芸市伊尾木洞をぜひ訪れてみてくださいね。
安芸市観光スポット
このほか安芸市には歴史と自然豊かな観光スポットがたくさんあります。
高知市から安芸市までは、車で1時間程度で行けます。
土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」に乗れば、雄大な太平洋を眺めながら行くこともできます。
高知県出身の漫画家・やなせたかし先生考案のキャラクターが「ごめん・なはり線」の各駅にあり、とても楽しい鉄道です。
ぜひ安芸市に足を運んでみてください。
参考:安芸市観光協会
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