朝ドラ『らんまん』第10週のタイトルは「ノアザミ」です。
名前のとおり、野に咲くアザミを「ノアザミ」と言います。
春から夏に咲くノアザミは上を向きとても元気そうに咲きます。
秋には横や下を向く「キセルアザミ」「ハチジョウアザミ」という種類もあります。
ノアザミの特徴や、花言葉、食べられる植物なのか?などをまとめてみました。
トゲトゲの秘密とネバネバの特徴も興味深いです。
ノアザミの特徴
ノアザミ(野薊)はアザミ属の一種で、日本のあちこちで見られる身近な植物です。
学名 | Cirsium japonicum |
和名 | ノアザミ(野薊) |
分類 | キク科 アザミ属 |
分布地 | 日本固有種。 本州から九州にかけて分布。 |
花期 | 5月~8月 |
花言葉 | 「独立」「素直になれない恋」「触れないで」「権利」「私をもっと知って下さい」 |
アザミの学名のCirsiumは、静脈瘤を意味する「cirsion」というギリシャ語が由来とされます。
静脈瘤の症状に効果があるとされた植物に、似ていたことから付けられています。
japonicum は「日本の」という意味です。
ノアザミ(野薊)は、日本の固有種になります。
和名の由来
ノアザミ(野薊)は、その名の通り野に咲くアザミ(薊)のことを意味しています。
アザミ(薊)という名の由来は諸説あるようです。
美しい花にトゲがあり、あざむかれたことが変化して「アザミ」になったという説。
沖縄の方言では、トゲを「アザ」といい、トゲの多い木という意味で「アザギ」に、それから「アザミ」に変化したという説です。
アザミ属の分布地
アザミ属は、北半球の温帯から寒帯に分布しています。
北アメリカに約90種、ヨーロッパに約60種、中国約50種、日本にも60種以上あるとされます。
生育環境
日当たりの良い草地を好み、日本では本州から九州にかけて分布しています。
開花時期
ノアザミは、筒状花を咲かせる多年草の植物です。
開花時期は、5月~8月。
花は茎の先に上向きに咲きます。
花色は紅紫色が主流ですが、白い花が咲く種類もあるようです。
トゲトゲの秘密
アザミには鋭いトゲがあります。
なぜトゲトゲしているのでしょうか?
トゲは草食動物に食べられないよう、身を守るためと考えられています。
ネバネバの秘密
ノアザミを触るとネバネバします。
花の下部から粘着物質が、分泌されているからです。
ネバネバがあるのは、ノアザミの特徴です。
ほかのアザミは触ってもネバネバしません。
このネバネバは、昆虫と植物の関係性で進化してきたものと言われています。
ノアザミは食べられる?
ノアザミは食用や薬用に使われます。
若葉や茎は、てんぷらやおひたしなどに。
根は、あく抜きをしてきんぴらにできます。
薬用としては、根を干したものが生薬として利用されます。
健胃・利尿・神経痛などに効能があるとされています。
花言葉
ノアザミ(野薊)の花言葉「独立」「素直になれない恋」「触れないで」
鋭いトゲを持つため、誰も寄せ付けないような意志を持ち、自立して咲いているかのように見えることから、花言葉が付けられています。
ほかにも「権利」「私をもっと知って下さい」という花言葉もあるようです。
まとめ
以上、朝ドラ『らんまん』第10週のタイトルとなっている「ノアザミ」についてでした。
『らんまん』では、身近な植物から貴重な植物まで、いろんな種類が紹介されます。
トゲトゲの秘密、ネバネバの特徴も面白いですね。
植物がもつ無限の可能性を教えてくれる万太郎を、これからも応援したいですね!