『らんまん』に登場するヤマトグサってどんな花?高知県内で見られる場所やガイド付きツアーを紹介します!

仁淀川町名野川のヤマトグサ 観光
仁淀川町名野川のヤマトグサ

朝ドラ『らんまん』の中で、神木隆之介さん演ずる主人公・槙野万太郎が大事そうに手にして語りかける植物。

万太郎
万太郎

おまん見たことないき…新種じゃないかえ?

ドラマの冒頭、ファーストシーンに登場するこの植物こそ、日本で初めて新種として牧野富太郎博士によって学名、和名がつけられたヤマトグサです。

花が咲いている状態のヤマトグサを見つけた時の万太郎は本当にうれしそうです。

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ヤマトグサとは?

朝ドラ『らんまん』に登場するヤマトグサとはどんな植物なのでしょうか?

またどんな花を咲かせるのでしょうか?

貴重なヤマトグサの特徴や見られる施設や場所、自然に植生するヤマトグサを見に行くことができるガイド付きのツアーもいっしょに紹介します。

ツアーは地元のガイドさんの案内ですので、くわしくお話を聞くことができますよ。

ドラマでは知ることのできない、地元ならではの秘話もあるそうです。

仁淀川町名野川(なのかわ)で行われるツアーの概要

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ヤマトグサの特徴

学名Theligonum japonicum  Okubo et Makino
(発表された当時の学名は、Cynocrambe japonicum)
和名ヤマトグサ(大和草)
分類リンドウ目 アカネ科 ヤマトグサ属 
指定植物17都道府県で絶滅危惧種に指定
分布地秋田県より以西の本州、佐渡、四国、九州
開花時期4月から5月
花言葉特になし

ヤマトグサは山地の森林下に生える多年草で、15cm〜30cmほどの背丈の低い植物です。

1cmほどの写真に撮れないくらい小さな花が咲きます。

同じ個体に、花びらの無い雄花と雌花を咲かせる「風媒花」という珍しい形態の花です。

風媒花とは、風の媒介によって受粉が行われる花のことです

ヤマトグサ
仁淀川町・名野川のヤマトグサ

花が咲いた後に実がつきますが、全ての個体に花が咲くわけではないようです。

20本に1つか30本に1つしか花がつかないという、非常に珍しい花になります。

最初にヤマトグサが発見されたのは、1884年11月牧野富太郎博士がまだ22歳の時でした。

場所は牧野博士の故郷に近い高知県仁淀川町名野川によどがわちょうなのがわの山地です。

その時に採集された植物は誤ってハシカグサであると同定されました。

葉っぱの見た目や匂いが似ていたからです。

どれくらい似ているのか、ハシカグサとヤマトグサを比べてみましょう。

わたし
わたし

ハシカグサとヤマトグサ。たしかに花が咲いていなければ似ていますね

その後1886年5月、同じ場所で花が咲いたものを地元の植物愛好家が採集して牧野博士のもとへ送ります。

花が咲くとハシカグサとヤマトグサは全く違うことが分かりました。

1889年に植物学者である大久保三郎氏との連名で「植物学雑誌」に日本固有種であることとが発表され、新種「ヤマトグサ」の学名が付けられました。(参照:MKINO 高知新聞社編 北流館出版)

和名のヤマトグサ(大和草)という名前には、日本を代表するという意味が含まれています。

1属1種の貴重な植物です。

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高知県内で見られる施設や場所

【写真】仁淀川町の名野川で自然に植生するヤマトグサ

貴重なヤマトグサを見ることのできる施設や場所を紹介します。

施設内で間近でヤマトグサを観察・撮影できる場所、自然の中に植生する地域と、それぞれ難易度があります。

無理のない場所を選んでくださいね。

高知県内でヤマトグサを鑑賞できる場所5選|貴重植物を間近で撮影できる場所に行ってみた

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ヤマトグサの発見地へ行くツアー

高知県仁淀川町の名野川(なのかわ)は、『らんまん』のモデル・牧野富太郎博士が実際に足を運んだゆかりの地です。

ちょうどヤマトグサに風媒花という形態の珍しい花が咲くころを見計らい、地元のガイドさん付きのツアーが行われます。

通常、素人がひとりでヤマトグサを見つけようとしても、ほぼ分かりません。

私も仁淀川町のヤマトグサ植生値である鳥形山に登ったことがありますが、まったく見つけることができませんでした。

でも地元の植物にくわしいガイドさんがついていたら、百人力です!

ツアーの概要

仁淀川町のヤマトグサ見学ツアーチラシ
仁淀ブルーツアー「本物に出会う旅」のチラシ表面(2023年4月)
似顔絵は地元の方が描かれています。
ヤマトグサを見るツアーのチラシ
仁淀ブルーツアー「本物に出会う旅」チラシ裏面(2023年4月)

この機会にぜひ貴重なヤマトグサの花を見に行ってみませんか?

今年2023年4月に行われるツアーの種類は2つあります。

  • 4/27(木)町民バスで行くヤマトグサ発見地ツアー
  • 4/28(金)29(土)30(日)ヤマトグサ発見地ほろ酔いツアー

町民バスで行くツアーはウォーキングツアーで、参加費は1,500円です。

詳細

もう一つのヤマトグサ発見地ほろ酔いツアーは、JR高知駅発着でバスで発見地近くまで行きます。

昼食後にウォーキングし、その後なんと仁淀川町でクラフトビール工房を営む向井夫妻の「BLUE BREW(ブルーブルー)」での休憩時間が待っています!

BLUE BREW(ブルーブルー)
ここのビールとソーセージが旨いんだよな~
^^b

豪華なツアーですね!参加費は12,000円です。

見学会チラシ

申し込みは地元でガイドをされている杉本さんへまずご一報ください。(チラシ参照)

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まとめ

朝ドラ『らんまん』に登場するヤマトグサについて紹介しました。

どんな花を咲かせるのか、実際に見てみたいですね!

自然に植生するヤマトグサを見に行くことができるガイド付きのツアーは、4月の限られた期間です。

地元のガイドさん付きのツアーが楽しみです。

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