朝ドラ『らんまん』第4週のタイトルは「ササユリ」です。
日本原産のササユリは、笹の葉によく似た葉が特徴で淡いピンク色の美しい花を横向きに咲かせます。
栽培が難しく、今では保護活動が行われるほど希少な植物です。
ササユリの特徴や開花時期、花言葉など紹介しますね。
ユリは私も大好きな花の種類です!
ササユリの特徴
学名 | Lilium japonicum |
和名 | ササユリ(笹百合) |
分類 | ユリ目ユリ科ユリ属 |
分布地 | 本州中部地方以西から四国・九州 |
開花時期 | 5月~7月 |
花言葉 | 上品、清浄、希少 |
名前の由来
笹の葉によく似た葉をしていることから、笹百合(ササユリ)の和名が付けられました。
本当に葉っぱが笹にそっくりですね!
開花の時期と見頃
開花の時期は5月~7月です。
ササユリの種類
ササユリ(笹百合)は植生する地域によって姿形に違いがあります。
自生地の名前が入ったり、葉の特徴を名前に付けているものがあります。
フクリンササユリ
高知県と愛媛県に自生。
牧野富太郎博士が、1893年(明治26年)に佐川町の個体をもとに命名しました。
葉が白く縁取られている、覆輪の特徴があります。
フクリン(覆輪)とは、刀の 鍔 や 鞍 などの縁の飾りを意味するそうです。
ヒロハササユリ
長野県、新潟県、山口県などに自生。
葉が長くて厚みがある。
ヒュウガササユリ
宮崎県に分布。
日本で最も早く開花します。やや濃いピンクの花。草丈が低め。
ジンリョウユリ
徳島県神山町神領村に自生。
濃いピンクの花。花は同種の中で最も小さく、葉に白い縁取りが特徴的。
イシマササユリ
徳島県伊島に自生。
葉の幅が広い。
花言葉
花言葉は「上品」「清浄」「希少」
ササユリは栽培が難しく、発芽から開花まで数年かかる花であることから、「希少」という花言葉がついたとも言われています。
見られる場所
牧野富太郎博士が命名したユリ科の多年草「フクリンササユリ」は、出身地の佐川町にある牧野公園で見ることができます。
佐川町内の 虚空蔵山 では、5月下旬から6月中旬にかけて咲きます。
開花の時期に、さかわ観光協会主催の観察会が開かれます。
高知県内では、天狗高原(津野町)にも自生しますが非常に少ないようです。
まとめ
以上、日本原産のユリ、淡いピンクの花が美しいササユリを紹介しました。
ササユリは環境の変化や害虫に弱く、種から花を咲かせるまでに5~8年ほどかかる植物です。
野生の厳しい条件下では、種から開花まで10年以上かかってしまうこともあるそうです。
近年はめったに目にしないほど減少しています。
盗掘のなどの被害がないよう、大切に見守りたいですね。
開花の時期に、ぜひ佐川町の牧野公園や牧野植物園に見にいらしてください。