オーギョーチ(愛玉子)は、台湾だけに自生するつる性植物です。
牧野富太郎博士が、台湾の植生調査に派遣されたときに採集し命名しました。
台湾では、オーギョーチの果実から作るゼリー状のデザートが定番です。
あの将棋の羽生義治さんも「喉越し爽やかでとても良い」と絶賛されています。
食べられるお店
ファミレスのすかいらーくグループ・バーミヤンのメニューに「果肉入りレモンのオーギョーチ」があります。
気軽に食べに行くことができますね。
売っているところ
日本では、あまりなじみのないオーギョーチ。
果実を乾燥させたものが、Amazonなどの通販で売ってます。
カルディでも売ってるようですよ!
自分でデザートを作ることもできます。
オーギョーチゼリーの作り方
台湾でタピオカと並んで親しまれているデザートが、愛玉ゼリーです。
見た目と食感は「ゼリー」のようですが、ゼラチンも寒天を使っていません。
オーギョーチの内側には、種のような果実がびっしりと付いています。
この果実の部分を、いったん乾燥させて使います。
レシピ
- 果実をたて半分に切る
- 切った実を裏返し実を取り出す
- 取り出した実を乾燥させる
- ほぐした実を不織布の袋に入れる
- 水の中でもみだす
- 20分~40分置くと固まる
- 砂糖、レモンなどお好みで味付けして出来上がり
ペプチドを多く含むため、水の中に浸けると、ぬるぬるしたものが出てきます。
ペプチドは、水の中のカルシウムと結びついて固まります。
愛玉子のペプチドは純度が高いため、常温でゼリー状に固まります。
20分ほどで、ぷるぷるの茶色の愛玉子ゼリーができあがります。
味
ゼリーじたいは無味です。
甘いシロップをかけレモンを添えて飲み干すのが、台湾の屋台での定番です。
暑い夏、さっぱりしたオーギョーチーはのど越しが良く、涼しさを呼びます。
カロリー
愛玉子ゼリーは、水分が99.3%。
カロリーは100gでわずか1.68kcal。
(参考:ゲンキ台療)
砂糖などのかけすぎに気を付けて、甘さ控えめにすればローカロリーです。
レモンやユズ果汁がおすすめです!
オーギョーチの特徴
オーギョーチ(愛玉子)の特徴について調べてみました。
学名 | Ficus pumila var. awkeotsang(Makino)Corner |
和名 | アイギョクシ(愛玉子))・オーギョーチ 別名カンテンイタビ |
分類 | クワ科イチジク属 |
分布地 | 台湾北部の山間部 |
果言葉 | 「努力家」 |
オーギョーチは、台湾の固有種でクワ科イチジク属のつる性植物です。
和名はアイギョクシ(愛玉子)
別名「カンテンイタビ」とも呼ばれます。
その果実から作られる寒天状のデザートを、愛玉オーギョーチ(台湾語でò-giô-chí)といいます。
学名
学名は、Ficus pumila var. awkeotsang(Makino)Corner
1904年、台湾での植生調査の時に発見され、牧野博士が学名をつけました。
その後、イギリスの植物学者がオオイタビの変種と改め、現在は学名の一部にMakinoの名が残っています。
当時の台湾は日本に統治され、土地の調査事業や人口調査、文化・風俗等の旧慣調査などが実施されていました。
牧野博士たち一行の植生調査も政府による正式な派遣でした。
分布地
台湾の海抜1000メートル以上の高地に自生します。
牧野富太郎博士たち一行は、ずいぶん高い山地を歩かれたのですね。
果言葉
花言葉はありません。
果言葉があり、「努力家」です。
まさに牧野富太郎博士のことですね。
まとめ
以上、朝ドラ「らんまん」に登場するオーギョーチ(愛玉子)についてでした。
第22週では、万太郎は大学の植物学教室に戻ります。
そして政府の正式な派遣団の一員として台湾へと渡ります。
朝ドラ「らんまん」の最終章に向けてますます目が離せません。