朝ドラ『らんまん』の第5週に登場する「キツネノカミソリ」という花、鮮やかなだいだい色で形も変わっています。
私は花の形からてっきりユリだと思っていましたが、ヒガンバナの一種のようです。
キツネノカミソリとはどんな花なのか、特徴や開花時期、花言葉などを調べてみました。
キツネノカミソリの特徴
学名 | Lycoris sanguinea |
和名 | キツネノカミソリ(狐の剃刀) |
分類 | ヒガンバナ科ヒガンバナ属 |
分布地 | 本州、四国、九州 |
開花時期 | 8月(お盆の前後) |
花言葉 | 妖艶 |
キツネノカミソリは、明るい林や山道の脇に自生する多年草の球根植物です。
早春のまだ他の草が生えていない時期に、細長い葉を球根から出し球根を太らせます。
夏になると葉を落とし、お盆の前後に花を咲かせます。
ヒガンバナと同じく有毒植物であるので、注意が必要です。
和名の由来
「狐」とつく変わった和名です。
和名の由来は、葉の形が剃刀(かみそり)似ていて花の色がきつね色であること。
林の中などで突然花が咲く姿が、まるで狐火(夜に人が火を灯さず炎が現れる現象)に見えることからつけられています。
『らんまん』の中でも、祖母のタキが昔からキツネノカミソリと呼んでいたと万太郎に伝えます。
開花の時期と見頃
開花の時期は、8月のお盆の前後です。
花言葉
キツネノカミソリの花言葉は「妖艶」です。
男性を惑わすような妖しげな美しさと、「狐」から連想される美しい女性に化けるイメージが、花言葉につながったのかもしれません。
ヒガンバナと同じく全草に毒性があり、特に球根に多く含まれています。
中毒症状として睡眠作用、痙攣、吐き気、下痢等がありますので、昔の人は注意喚起の意味もあってキツネノカミソリと呼んだのかもしれませんね。
見られる場所
高知県内では牧野富太郎博士ゆかりの施設・佐川町牧野公園や、高知県立牧野植物園でみることができます。
高知県伊野町では、非常に珍しい白いキツネノカミソリ「シロバナキツネノカミソリ」が咲く箇所があるようです。
私は高知県三原村にある星が丘公園(ヒメノボタンの里)を訪れた際、鮮やかな黄色い花を見て、形がユリに違いないと思ったのですが、公園を管理されている方がヒガンバナの一種だと教えてくれました。
たしかに葉がなく、花が4輪咲いていたので、ユリとは種類が違います。
こちらの星が丘公園の花は、色が黄色なのでキツネノカミソリの亜種なのか、今度確かめてみようと思います。
まとめ
以上、朝ドラ『らんまん』に登場する、キツネノカミソリの特徴や開花時期、花言葉など紹介でした。
祖母タキと万太郎、綾が家族としての絆をより深めた第5週「キツネノカミソリ」の章、とても素敵なお話です。
今後、植物学者として大きく成長する万太郎が楽しみです。