朝ドラ「らんまん」第21週のタイトルは
ノジギク(野路菊)です。
漢字から分かるように、野路(のじ)、道ばたに咲く野生の小菊です。
ノジギクは日本の在来種で、園芸品種の原種と言われています。
ノジギクの特徴について調べてみました。
『らんまん』のネタバレも含みます。
ご了承ください。
ノジギクの特徴
学名 | Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai |
和名 | ノジギク(野路菊) |
分類 | キク科 キク属 |
分布地 | 本州(兵庫県以西)・四国と太平洋沿岸・九州の瀬戸内など |
花期 | 10月下旬~11月 |
花言葉 | 「真実」 |
ノジギクは、キク科の多年草です。
学名
学名は、Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai
牧野富太郎博士が発見し命名した植物です。
分布地
分布地は、本州(兵庫県以西)・四国と太平洋沿岸・九州の瀬戸内など。
おもに海沿いの傾斜地に自生します。
兵庫県がノジギクの自生する北限とされ、1954年に兵庫県の県花に指定されました。
花言葉
花言葉は「真実」
ノジギクこそ日本の固有種であり、現在たくさんある栽培種の原種です。
とても意味深い花言葉ですね。
変異
ノジギクは生育域によって葉の変異が見られます。
例えば、豊後水道付近のノジギクは葉裏に白っぽい毛が密集します。
瀬戸内海沿岸のノジギクは葉が薄くて裏面の毛が少ないという特徴を持ちます。変種のセトノジギクと呼ばれます。
高知県の足摺岬や愛媛県などに分布するノジギクは、アシズリノジギクと呼ばれます。
アシズリノジギクの葉は小さく厚く、3中裂します。また裏に白い毛が多く、表のふちが白いという特徴を持ちます。
まとめ
ドラマの中で、ノジギクは寿恵子の活躍に貢献します。
万太郎の研究のために、借金がかさむ槙野家。
寿恵子が仲居として働きだした料亭・巳佐登では、菊くらべが開かれることになりました。
1等賞を取った菊を、財閥の大富豪・岩崎弥之助が500円で買い取るというのです。
500円は現在のお金に換算すると、500万円から1000万円の価値があるというのですから驚きです!
これは借金を返す千載一遇のチャンスです。
寿恵子が万太郎に頼んで採集した菊こそがノジギクでした。
華やかな栽培種がある中で、千年以上も人の手が加わらず野路に咲くノジギク。
原種のノジギクは、日本を代表する菊と言えます。
この勝負、いかなる結果となるのでしょうか?
寿恵子はノジギクの魅力を堂々と語り始めます。
そしてその言葉は岩崎の胸に響いて…。
豪華な栽培種の菊が並ぶ中、1等賞を取るのは難しいのですが、岩崎弥之助は寿恵子の話にいたく感心するというストーリーになっています。
史実でも、生活よりも植物学を優先する牧野博士は、常に借金を抱えていました。
実際に三菱財閥の岩崎家は、同郷の牧野富太郎博士の借金の肩代わりをしています。
岩崎家をはじめ富豪の協力者や、牧野博士を慕う理解者がのちの研究を支えます。
朝ドラ「らんまん」の後半には、その協力者や理解者が登場します。
もちろん家族の支えがあってこそです。
ドラマの最終章に向けて、ますます目が離せません。