もっと知りたい牧野富太郎さん・おすすめの本10選

牧野富太郎おすすめの本 『らんまん』トピック
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牧野富太郎さんを知るおすすめの本10選

NHK朝ドラ『らんまん』のモデル・牧野富太郎さんのことが分かる本を10冊を紹介します。

これを読んだらあなたも牧野フリーク間違いなしです!

1『草木とともに 牧野富太郎自伝』

『草木とともに 牧野富太郎自伝』
著者牧野富太郎
出版角川ソフィア文庫
定価800円(税別)

『草木とともに 牧野富太郎自伝』は、幼少の頃から青年期のエピソード、植物に関する論考など幅広い内容を牧野博士ご自身が書かれています。

自叙伝は青空文庫でも閲覧できますが、こちらの『草木とともに』のほうが博士の人生に沿うような形で編まれていて読みやすいです。

文庫本サイズで携帯しやすい点もいいですね。

あとがきを書かれたのは作家でもあり多方面で活躍中の、いとうせいこうさんです。

植物好きで知られるいとうせいこうさんの植物愛や富太郎愛が伝わってくるあとがきでした。

牧野博士みずからが書いた『草木とともに』は、植物こそ我が人生と一生を植物学に捧げた博士の博識と情熱を感じられる一冊です。

2『花と恋して 牧野富太郎伝』

『花と恋して 牧野富太郎伝』
著者上村 登
出版高知新聞社
定価800円(税別)

『花と恋して 牧野富太郎伝』著者・上村 登さんは牧野博士とおなじ高知県出身の植物学者です。

実際に一緒に採集活動をされたり、苔類・藻類の研究をしてはどうかと直接に提案されたほど、博士と深く交流されています。

プロローグでは、幼少の頃の富太郎少年がまるですぐそこにいるかのように生き生きと描かれています。

なぜ博士がこれほどまでに植物を好きになったのか、なぜ四書五経といった漢学に精通しているのか、なぜ外国語を含み様々な学問を深められていったのか、博士と植物学との出会いなどが事細かに描かれています。

たくさんの植物の名前・学名も出てきます。

同じ植物学者であるからこそ牧野博士を心から敬愛し、牧野博士の頑固な性格が災いし残念な結果になった事がらにも、あえて真摯に触れられています。

2022年7月に装いも新たに、第2刷が刊行されました。表紙カバーのやわらかい色合いで描かれた牧野博士のイラストがとても素敵です。

植物のことを知りたい人や牧野博士の人生をじっくりと知りたい方にぜひ読んでもらいたい一冊です。

3『牧野富太郎博士からの手紙』

『牧野富太郎博士からの手紙』
著者武井近三郎
出版高知新聞社
定価1980円

『牧野富太郎博士からの手紙』の著者 武井近三郎さんは、県立牧野植物園が設立される前から博士と深い交流をしており、200通を超える手紙やハガキを牧野博士から受け取っているかたです。

受け取った手紙やハガキの中から104通が掲載されています。

著者と四女の玉代さん夫妻との会話で、無類の本好きであった博士の逸話が紹介され、「高知へ寄贈している沢山の本には母の血と子供たちきょうだいの涙が固まっているとも思います」と玉代さんが言われていました。天才・牧野博士のご家族のご苦労がひしひしと伝わってきた言葉です。

手紙の中で、博士はしきりに五台山にできる植物園に植えたらよいものについて触れられ、高知へ帰りたいとの望郷の念を吐露されています。

ヤマモモが高知県の県花になったいきさつや、故郷の佐川町で発見した珍種の「ワカギノサクラ」が2年で開花することなど植物に関する知識も満載されています。

戦中、戦後の筆者武井さんのご苦労された様子も垣間見ることができます。

『牧野富太郎博士からの手紙』は、牧野博士直筆の筆遣いもふくめ、博士の息づかいを感じることのできる貴重な一冊です。

博士の生誕160年を迎え、2022年に復刊新装版が出版されました。

ぜひ手に取って読んでみてください。

4『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』

『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』
著者植物図と言葉:牧野富太郎
執筆:大場秀章、田中純子
編者:コロナ・ブックス編集部
出版平凡社
定価1600円(税別)

『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』は牧野博士の人生をぎゅっと詰めたような情報満載の本です。

博士が書かれた随筆や牧野式植物図と言われるたくさんの植物図、刊行した図鑑、貴重な写真がたくさん掲載され、まさしく牧野博士図鑑です。

カラー写真がきれいで、私も見入ってしまいました。

執筆者のひとり大場秀章さんは多くの著書・訳本を持つ有名な植物学者です。

もうおひとりの執筆者・田中純子さんは練馬区立牧野記念庭園記念館の学芸員で牧野博士の研究の第一人者です。

写真と図をふんだんに使った『牧野富太郎 植物博士の人生図鑑』は、牧野博士の人生をじっくりと拝見できる一冊です。

5『MAKINO』

『MAKINO』
著者記者・竹内 一 / 高知新聞社編
出版北隆館
定価990円

『MAKINO』は2012年、牧野富太郎生誕150周年を記念して高知新聞記者が実際にゆかりの地に足を運び、牧野富太郎の実像に迫った連載記事をまとめた本です。

新聞では掲載されなかった『牧野日本植物図鑑』の原画や博士が採集した「標本」、そして貴重な資料の写真も数多く掲載されています。

中でも巻末の「牧野富太郎の生涯 略年譜」は、徹底的に調査されたもので正確でもっとも分かりやすい年表です。

私も連載記事を書かれた竹内 はじめ氏のお話を聞く機会がありました。とても興味深いワクワクするような内容でした。

竹内氏いわく、知ってるつもりの牧野富太郎という人物は調べてみるとけっこう激しい性格の人であり、全く違う印象だったと言われていました。

竹内氏は実際に博士が採集に歩いた場所を、北は利尻から南は屋久島までを実際に尋ね歩き、その業績を関係者のインタビューとともにまとめています。読み応えのあるノンフィクション系の内容です。

出版社の北隆館は牧野博士の図鑑を刊行してきたゆかりのある会社であることも特徴です。2014年(平成26年)発刊の初版は、カバーが図鑑ぽくて他の本と雰囲気が違います。

牧野博士生誕160年を迎え、2022年7月に新書版が発行されました。サイズも手に取りやすく前より軽くなりました。「この本を片手にぜひゆかりの地を訪れてもらいたい」と竹内氏もおっしゃっていました。

牧野ファン必読の書籍です。

6『ボタニカ』

『ボタニカ』
著者朝井まかて
出版祥伝社
定価単行本1980円(税別)

朝井まかてさん著作の小説『ボタニカ』は今、人気の作品です。

冒頭の「岸屋の坊」で、幼少の頃の富太郎が好きな草花と心の会話をする場面がとても神秘的です。

土佐弁が多く用いられているのも特徴で、登場人物がリアルに感じられます。

ひたすら植物を愛し、採集と研究に無我夢中になる牧野博士が、莫大な借金を背負い権威ある学界との軋轢もなんのそのと、我が道をまっしぐら進んでいく様子が神々しいです。

型破りな人物で周りの人達はとってもは迷惑なんだけど、どこか憎めない真っすぐで情熱的な人柄に、いつのまにか魅了されていく、そんな愛すべき牧野博士の波乱万丈の人生が描かれています。

著者の朝井まかてさんは、『ボタニカ』の牧野博士についてい次のようにいわれています。

子沢山、大貧乏、大学はクビ?それでも「なんとかなるろう」と野山を駆け巡る。
そんな天才植物学者を書きました。わたしも自分の”好き”を信じているから。

朝井まかて

自分の好きを突きつめるって、やはりすごいことですね。心に残る一冊です。

7『草をしとねに』小説 牧野富太郎

『草を褥に』小説 牧野富太郎
著者大原富枝
出版小学館
定価単行本1800円(税別)

『草をしとねに』は高知県本山町出身の大原富枝さんによる、牧野博士の人生に肉薄した小説です。

褥とは敷物やふとんのことで、タイトルは牧野博士が詠んだ「草を褥に木の根を枕」という歌にちなんでいます。

大原富枝さんのお父さんは牧野博士が佐川小学校で教鞭をとっていた時の教え子であったそうで、著者にとって牧野博士は身近な存在でした。

物語りは、1949年(昭和24)年、86歳の牧野博士が急性大腸炎を患い危篤状態から臨終の宣告を医師から受けた直後、生き返って皆を驚かす「思い残しのこと」の章から始まります。

思い残しのこととは何なのか、博士は妻・寿衛子を思いながら生きかえった理由を思索します。

この小説は牧野博士の妻たち、猶さんと寿衛子さんに焦点をあてています。とくに破天荒な夫に尽くした寿衛子さんの存在を知って小説を書く決心がついたと筆者は述べています。

過去と現在と未来が切り替わりながら、筆者と同じく牧野博士と妻の人生に引き込まれるように、私も読み進めることができました。

何度も読んで味わいたい一冊です。

8絵本『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』

『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』
谷本雄治
大野八生
出版出版ワークス
定価1600円(税別)

絵本『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』は、幼児から小学生の読み聞かせにぴったりの絵本です。

表紙には晩年の牧野博士がそっと目をとじ、植物のことを思いめぐらすような様子が優しいタッチで描かれています。

そして博士を囲むように、ゆかりの植物12種類が時計回りに描かれています。

表紙に描かれている牧野博士ゆかりの植物は12種類です。
ワカキノサクラ、ヨコグラノキ、ヤマモモ、モミジカラスウリ、モクレイシ、フタリシズカ、ホテイラン、シハイスミレ、ウメバチソウ、スエコザサ、シラヤマギク、ヒメノボタン

裏表紙の幼いころの博士と木の根元に生えるヤッコソウも可愛らしいです。

幼年時代から青年、晩年までの人生をミニ情報といっしょに紹介しています。子どもといっしょに、植物の名前に親しめますね。

優しく繊細なタッチの絵がとても素敵です。


「土佐植物図録から植物図鑑へー牧野富太郎の生き方」と題して、国立科学博物館の田中伸幸さんが記された巻末の文章がとても素敵です。

牧野富太郎の原は、「この植物はなんだろう」というきわめて明確な生物に対する好奇心だったと考えられます。(中略)

どんなことでもいいので、熱意をもって自分が信じることをつらぬけば、たとえ苦労が多くても自然と道がひらけ、人生は幸せなものになる、富太郎の生き方は、わたしたちにそうおしえてくれている気がします。

『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』巻末のことば

子どもの興味を大事にして、未来へと道をひらいてあげたいですね。

9『はじめて読む科学者の伝記シリーズ 牧野富太郎 【日本植物界の父】』

はじめて読む科学者の伝記シリーズ 
牧野富太郎 【日本植物界の父】
清水洋美
里美和彦
出版汐文社
定価1600円(税別)

『はじめて読む科学者の伝記シリーズ 牧野富太郎【日本植物界の父】』は、小学3、4年生(中学年)から読める本です。

イラストと貴重な写真がたくさん掲載されているのが特徴です。

読みやすい文章と構成は子どもが読んでも無理がなく、また大人も楽しめる一冊です。

表紙には、晩年の牧野博士が笑顔で標本採集をしている様子や、「オホバウシバナ」と書かれた牧野博士の筆跡、色が塗られた植物図が描かれています。

ストーリーは牧野博士が子どもの頃、番頭の竹蔵さんの懐中時計をバラバラに解体してしまったお話から始まります。好奇心旺盛の子どもだったエピソードにクスっとします。

「植物の各部名称」や「学名のしくみ」の説明や植物図も興味深いです。

巻末には、つぎのおもしろ情報が掲載されています。

  • 富太郎採集マップ
  • 標本はなぜ大切?
  • マキノ新聞
  • 富太郎に会える場所
  • 牧野博士の生涯

10『牧野富太郎 植物の神様といわれた男』

牧野富太郎 植物の神様といわれた男
横山充男
ウチダヒロコ
出版くもん出版
定価1650円(税別)

『牧野富太郎 植物の神様といわれた男』の著者・横山充男さんは高知県の方です。

表紙には、子どもの頃の牧野博士と青年時代の博士、晩年時代の博士の3人のイラストが親子3代のような雰囲気で描かれています。子どもの頃からずっと変わらない植物への愛情を持ち続けていた様子が伝わってきますね。

小学3、4年生(中学年)から読める本で、ストーリーは博士が富太郎という名前になった時から始まり、牧野博士の一生が分かりやすく書かれています。

植物とともに生きた牧野博士の人生が、詳しく知ることのできる本です。

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まとめ

以上、牧野富太郎博士のことをもっと知りたいという方におすすめの本10冊を紹介しました。

牧野博士自らが書いた自叙伝、博士とゆかりのある方が書いた本、写真や図が豊富な本、地元新聞の記者が牧野博士の足跡をたどって書いた本、人気の小説、子どもと一緒に読みたい本などジャンルはいろいろありますが、読めば読むほど牧野博士の魅力がひしひしと伝わってくる本ばかりです。

これを読んだら、朝ドラ『らんまん』のストーリーがますます興味深くなってくると思いますよ。

ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

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