朝ドラ『らんまん』16週のタイトルは
コオロギランです。
唇弁(くちびる状の花びら)が、コオロギの羽に似ていることが、和名の由来です。
とても小さな植物です。
牧野富太郎博士が、明治22年(1889)に高知県横倉山で発見しました。
コオロギランの特徴などを調べてみました。
コオロギランの特徴
学名 | Stigmatodactylus sikokianus |
和名 | コオロギラン (蟋蟀蘭) |
分類 | ラン科 コオロギラン属 |
分布地 | 本州(紀伊半島、伊豆諸島)、四国、九州 |
花期 | 8~9月 |
花言葉 | なし |
コオロギランの高さは5~10cmほど。
杉の枯草の中に埋もれてしまうほどの小ささです。
環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されいている希少種です。
学名
学名は、Stigmatodactylus sikokianus
牧野富太郎博士が、高知・越知町にある横倉山で発見し命名しました。
Stigmatodactylus(スティグマトダクティルス)は、ラン科ラン属の顕花植物です。
現在13種あるとされ、中国、台湾、日本、ヒマラヤ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ニューギニア、ソロモン諸島に自生しています。
sikokianusは、四国のという意味です。
顕花植物とは、
花を咲かせ、実を結び、種子ができる高等植物。
種子植物のこと。
和名
コオロギラン (蟋蟀蘭)
とても可愛らしい和名ですね。
分布地
日本の分布地は、本州(紀伊半島、伊豆諸島)、四国、九州です。
常緑広葉樹や、杉林の下に自生します。
生育数は非常に少なく、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
コオロギランが自生する横倉山
牧野富太郎博士が発見した横倉山では、今もコオロギランが自生しています。
朝ドラ『らんまん』の脚本家、長田育恵さんも横倉山に取材に訪れています。
枯れた杉の葉っぱの下に埋もれるように自生するコオロギラン。
まさに開花したばかりのジョウロウホトトギス。
貴重な植物との素敵な出会いがTwitterで紹介されていました。
横倉山に登るには、地元のガイドさん付きのトレッキングツアーがおすすめです。
横倉山の大自然と歴史に触れることができます。
ツアーは3時間コース、5時間コースなどあります。
普段、運動をしている人なら60代、70代でも登れる山です。
朝ドラ『らんまん』の越知町横倉山に行ってみた!大自然と歴史に触れる大満足のトレッキングツアー
まとめ
以上、朝ドラ『らんまん』16週のタイトル「コオロギラン」と、発見地・越知町横倉山について紹介しました。
小さくて可憐なコオロギラン。
実際に自生する様子を見てみたいですよね!
とても貴重な植物ですので、盗掘されたり傷つけられないことを祈るばかりです。
朝ドラ「らんまん」には、毎回とても貴重な植物をはじめ、いろいろな植物が紹介されます。
この機会に、主人公の万太郎のように虫の目のようになって、植物のことを知っていきたいですね。