高知市・春野町(はるのちょう)にある紫陽花(あじさい)の人気スポットを2つご紹介します。
2020年の今年は、新型コロナウィルスの影響で「春のあじさい祭り」は中止になったそうですが、お花の見学はできるとのことです。
あじさい街道のライトアップは、5月28日~6月10日(水)頃まで(予定)です。
こちらも今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、規模縮小で実施されるようです。
じゅうぶんな感染症対策をとって、あじさい街道やあじさい神社を楽しまれてくださいね。
六条八幡宮のfacebookで、あじさいの咲き具合がお知らせされています。
神社のお花は来年もきれいに咲かせるために、6月末頃刈り取られますので注意してくださいね。
それでは、あじさい街道とあじさい神社の場所や駐車場、お花の見頃、温泉や周辺のおすすめスポットなどをご紹介します。
もくじ
6月といえば紫陽花(あじさい)
そして、あじさいといえば 高知市春野(はるの)「あじさい街道」が有名です。
昭和50年に地元の老人会さんがあじさいを植えたのが始まりだそうで、かれこれ40年以上の歴史があります。
今では毎年 道路わきの用水路沿い5kmに、約1万本のあじさいが咲きます。
春野「あじさい街道」
住所 | 高知市春野町弘岡下 |
アクセス | 高知駅から13km(車で約25分)・高知ICから車で約30分 |
目印の施設 | 県立春野高校すぐ近く。春野総合運動公園からは西へ2km |
期間中は、あじさい公園前にある洗車場カーピカランドと、春野文化ホールに無料で車を停めることができます。
住所 | 高知市春野町弘岡下1774 |
アクセス | 県立春野高校から少し東、水路の反対側 |
台数 | 約20台 |
※あじさいが咲く水路は反対側ですので、用心して道路を横断して下さいね。ついでに、車をピカピカにするのもいいですね(^^)b
住所 | 高知県高知市春野町西分340 |
アクセス | 春野中学校の南側 |
台数 | 約100台 |
あじさい街道の近くには「あじさい神社」と呼ばれる西分六條八幡宮があります。
境内には、いろんな種類のあじさいが、きちんと手入れをされて植えられており、品種が分かるように手書きのネームプレートが添えられています。
神社の脇にある小高い場所には、珍しいヤマアジサイもありました。
可憐な花々とあじさいを大事に思う地元の人の気持ちが伝わってきてマジに感動します。
「あじさい神社」六條八幡宮
住所 | 高知市春野町春野町西分3522 |
アクセス | あじさい街道から車で5分、距離2.4km |
「あじさい神社」六條八幡宮は、春野文化ホールのすぐ近くです。
水路沿いのあじさい街道からだと、徒歩で30分弱かかります。
車の駐車は、春野文化ホールが便利です。
昨年、あじさいを見に行った時に、境内の横で作業をしていたおじさんに見頃を聞くと、
「今年の見頃は、早くもなく遅くもなく、いつも通りやね。」
と言われてました。
例年、6月初旬から6月中旬が見頃ですが、2020年の今年は天候があたたかいせいか、あじさいが咲くのが少し早いようにも感じます。
境内の親子槙(おやこまき)、右から母槙、子槙、父槙と並ぶ姿にじ~んと心打たれます
室町時代からある西分六条八幡宮。
こじんまりとした境内は静かで清潔感にあふれています。
手入れの行き届いた庭には、それぞれ品種が分かるように、手書きのネームプレートが添えられています。
ロイヤルホワイト、墨田の花火、ミセスクミコ、うずあじさい、アナベル、あじさいには色んな品種があるんですね。
「ミセス クミコ」フリルが可愛い
「ロイヤルホワイト」高貴な感じがします!
「墨田の花火」ホントに花火みたい!
「ウズアジサイ」クルンと巻いた感じが可愛いです!
「マリンブルー」あざやかなブルー、これは背丈が高い!
うわぁ、なんて可愛い!変わった種類だなー
初めて見ました。「ハーモニー」というのかな?もさもさっと、いっぱい装飾花がついてます。
あじさいの歓迎花壇
お値段も安く売ってます!午後3時半まで、お接待とあじさい販売をしているそうです。
境内の右横の小道をのぼっていくと、ヤマアジサイと書かれた矢印のついたプレートがありました。
その方向へのぼると、木々に囲まれて涼しくて、地面がふかふかの葉っぱにおおわれた広場がありました。
以前、牧野植物園の職員さんが、「ふかふかの地面は、200年ぐらいかかってできてるんですよ」と言っていたのを思い出しました。
そこにはいろんな種類のヤマアジサイが植えられています。
祖谷の風車、土佐桜、トガラの星、豊後てまり、土佐神楽、と書かれたプレートがそっと添えられています。
これらもヤマアジサイの品種なのでしょうか。
大きなセイヨウアジサイも好きだけど、私はちょっと小ぶりの可憐なヤマアジサイが好きです。
あじさい街道近くには、お食事処がいくつもあります。そのなかで、私も好きなおすすめのお店をちょっと紹介します。
あじさいを見てまわってお腹が空いたら、ぜひおすすめしたいお店が、「うなぎ料理専門店 かね春」です。外はさくさくと香ばしくて、中はふっくら柔らか。注文を受けてから焼くので、少々お時間はかかりますが、人気店なので開店前から並んでいます。お値段は、並1,450円~松3,700円とあります。
うなぎ料理専門店 かね春
住所 | 高知市春野町芳原2569-1 |
アクセス | 春野運動公園の東入口から西へ100m |
電話 | 088-841-6650 |
営業時間 | 11:00~14:30・17:00~20:00 |
定休日 | 木曜日・第2・第4金曜日 |
駐車場 | あり |
HP | http://kaneharu.info/ |
あじさい街道のすぐ近く、国道56号線(中村街道)沿いに、お洒落なレストラン「ガーデンレストラン あじさい街道」があります。
雰囲気もよくて、メニューが豊富。老舗企業の現代企業社さんの経営ですが、乙女心をグッとつかむ演出が秀逸です!それに年中無休がうれしい。
「ガーデンレストラン あじさい街道」
住所 | 高知市春野町弘岡中770−1 |
電話 | 088-894-4220 |
営業 | 9時00分~22時00分(年中無休) |
歩き疲れたら、やっぱり温泉です。
お山の上にある「天然温泉 はるのの湯」は、11種類のお湯があって面白くて飽きません。水着で入る男女共有スパゾーン(夜8時まで利用可)もある温泉付きのホテルです。もちろん、温泉のみの利用もできます。
【天然温泉 はるのの湯】
住所 | 高知市春野町西分3546 |
電話 | 088-894-5400 |
料金 | 大人700円 |
入浴利用時間 | 一般(宿泊者以外)7:00〜22:00 |
るるぶトラベル |
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春野は以前は吾川郡春野町(あがわぐん はるのちょう)でした。
平成20年に、隣接する高知市と合併しています。
西には仁淀(によど)ブルーで有名な清流・仁淀川があり、町全域に吾南平野の豊かな水田が広がっています。
その水源が、仁淀川の河口から8km入った八田堰(はたぜき)です。
春野の町全体に、網の目のように水路が張り巡らされています。
八田堰(はたぜき)を建設したのは、江戸初期の土佐藩奉行職の野中兼山(のなかけんざん)です。
山を切り開いて作った用水路の工事は、大変な難行であったそうです。
痩せた土地を肥沃にし、すぐれた功績を残し藩の財政に大きな貢献をした野中兼山ですが、のちに失脚させられ急逝しました。
一族は宿毛(すくも)に幽閉され、家系が断絶するまで厳しい環境下におかれました。
仁淀川の水を満々とたたえる用水路と植えられたあじさいには、優秀で独断的であったがゆえに孤立し、悲しい末路を送った野中兼山への感謝と、豊かな春野を守り続ける春野の人々のまごころが込められているのでしょう。
地域のかたが用水路沿いのあじさいを、定期的に剪定し手入れをされています。
それにしても、あじさいって魅力的で不思議な植物ですよね。
私も大好きな、あじさいに関する雑学の紹介です。
目をひく花びらのような部分は装飾花で、実際は萼(ガク)なんだそうです。
萼(ガク)は通常、花びらを外側から保護する役目がありますが、あじさいのように花弁状になって、昆虫を誘引する役目をもつのだそうです。
なるほど、だからあじさいの花に見える部分の装飾花は、冬になっても落ちることなく、茶色いままで形が残るんですね。
花びらと見せかけて、じつは花びらじゃない。なんて、不思議!
本当の花、つまり真花はとても小さくて、ガクの根元や中心にこじんまりと咲いています。
青や赤の様々な色をもち、時とともに変化するあじさい。
一般的に、土に含まれる酸度によって色が変化するといわれています。
アルミニウムが多く溶けている酸性の土壌では、アルミニウムとあじさいのアントシアニン系色素が結びついて青系となります。
いっぽう、アルカリ性の土壌では、アルミニウムが溶けにくいため赤系になるそうです。
また、時間の経過、つまり老化によっても色が変わっていくとされています。
なんだか人間みたいですね。
魅力的で家にも飾って愛でたいあじさいですが、厚生省の「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ」の項によると、個体によっては毒性をもつため、注意が必要とされています。
症例は少ないですが、料理に添えられていたあじさいを食べて、中毒症状をおこした事例が報告されています。
万が一を考えて、お料理にあじさいの葉や花を添えてはいけません。
小さな子どもやペットの口に入らないように、十分気をつけましょう。
お花の少ない梅雨の時期に、目を楽しませてくれるあじさい。
雨に打たれるあじさいは、より美しく健気で心惹かれます。
しっかりと根を張り、毎年見事に成長する姿は、とても生命力にあふれています。
英語名は、Hydrangea(ハイドロジア)、Hydro(ハイドロ)には水、水素という意味があります。
花言葉は色がつぎつぎとかわることから、「移り気」「冷淡」「高慢」「辛抱強さ」などがあります。
色によっても花言葉が違います。
私の好きな白いあじさいは「寛容」という花言葉だそうです。
雨にも負けず堂々と、あじさいみたいに私も強くありたいなと思います。
白いあじさいの花言葉は「寛容」
六条八幡風の紫陽花の咲き具合は、facebookで見ることができます。
行く前にチェックしてみてくださいね。
ほかにも高知県内のあじさいの名所をこちらで紹介しています。
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