高知県民が教えるおすすめのお土産、人気のお菓子トップ3をピックアップ。
ランキング形式でご紹介します。味にうるさい同年代の友人知人達にも聞いての、おばちゃん感覚ランキングですw
条件はお土産には必須の次の3つです。
- 箱入りお菓子
- 常温保存可
- 賞味期限も適度に有り
やっぱり人気のあるお土産のお菓子って、味やネーミングが、高知の食・文化・歴史と深ーくつながってます。
第3位 「土佐銘菓 かんざし」
「土佐銘菓 かんざし」
- 箱入り(8個入り11個入りと入り数は豊富にあり)
- 常温保存可
- 賞味期限適度に有り
♪土佐の~高知の はーりまや橋で、坊さ~ん、かんざしー、買うを見~た♪
高知に伝わる『よさこい節(ぶし)』の歌詞です。はりまや橋で、女物の「かんざし」をお寺のお坊さんが買って行くのを見たよ。これは一体どうしたことか?
江戸時代、竹林寺(ちくりんじ)の僧・純信と美しい娘・お馬との道ならぬ恋が噂となり、歌にまでなってしまいました。
そのお話に出てくるかんざしを由来にした「土佐銘菓かんざし」は、アルミホイルに包まれた柔らかい焼き菓子です。ホイルを開けると、かんざしの焼き印がついた長細い菓子が顔をのぞかせます。
ほんのり柚子のいい香りがします。
しっとりとした白餡(しろあん)を、柔らかいマドレーヌ生地が包んでいて甘くて繊細なお味です。
柔らかな焼き菓子はちょっと壊れやすいのですが、冷蔵庫で冷たくするか、トースターで温めると美味しいです。
甘くてせつない、叶わぬ恋の味がすると思います!
箱には、かんざしを模した飴が1個だけ入っていて、小さい時は兄弟でいつもその飴を奪い合いしてました。
ところで、その後、純心とお馬は、どうなったのか?
土佐の国から京の都を目指し駆け落ち、だけど関所で見つかり連れ戻され、引き裂かれてしまい、悲しい運命をたどったそうです。『よさこい節(ぶし)』の最後には、♪よさこい、よさこい♪とありますが、これは「夜さこい、夜さこい」が、「よさこい」に変化したとも言われています。
第2位 藤家(ふじや)「泰作さん」
藤家(ふじや)「泰作さん」
- 箱入り(10個入り1080円~、15個入りなどあり)
- 常温保存可
- 賞味期限30日間
高知県西部の四万十市(旧中村市)のお菓子です。土佐の昔話にはとんちの効くおもしろーい人が出てきます。その一人が、中村に住んでいた泰作(たいさく)さん。泰作さんは、今でもとっても人気者です。
羊羹(ようかん)をクッキーでサンドし、和と洋が一緒になった感じです。名前のわりにはお洒落な味で、ほどよく甘くてしっとりしてます。お菓子にうるさい京都の友人にも人気です。
第1位 青柳(あおやぎ)「土左日記」
「土左日記」
- 箱入り(8個入り650円~・10個入り・15個入りなど)
- 常温保存可
- 賞味期限30日間
紀貫之(きのつらゆき)の土佐日記の冒頭部分を、国語(古文)の時間に覚えた思い出ありませんか?
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」(土左日記より)
訳:男がするという日記を、女(の私)もしてみようと思ってする(書く)のである。
つらゆきさんは、平安時代の人で、当時、京の都から国司として土佐ノ国に赴任してました。
その任期を終え、京へ戻るまでの出来事を、あえて女性になりすまし、仮名文字を使って書き綴った日記です。
フィクションを交えつ、面白おかしく書かれていますが、ふと赴任中に亡くなった幼い娘のことを思い出したりと、悲しみやユーモアあふれた文章が、後に多くの人に共感されました。
なんだか今でいうブログみたいですね。「土左日記」は土佐を全国に紹介した最初の文献と言われています。
ちなみにつらゆきさんの時代は、土佐のさという字は、左という字を使ってたそうです。
つらゆきさんを偲んで作られた菓子が、青柳(あおやぎ)の「土左日記」です。まず、箱が可愛い。本みたいに開ける感じです。
お菓子は、ひと口大のお餅です。
外側に寒梅粉というそぼろをまぶしていて、香ばしい香りと歯ごたえがあります。
中のこしあんと絶妙のハーモニーです。
ザ、和菓子という感じなので、濃いめのお茶と合います。
私は食べ終わったあとの箱が好きで、小さい頃は妹と取り合いしてました。
折り紙を入れたりきれいな石を入れたりと、箱は宝物入れにしてました。
こうして見ると高知のお土産の定番も古くから伝わるお話や人物に由来して、後世に残す役目も担ってるんですね。
どれも甘いお菓子なので、あっついお茶を沸かして食べてみて下さい。
海・山・川の幸が豊富な高知には、旬の美味しい食べ物がいっぱいあります。
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