先日、龍馬脱藩の道、檮原町(ゆすはらちょう)韮ケ峠(にらがとおげ)を歩いた時の様子をブログに書きました。
四万十川の上流檮原町、坂本龍馬脱藩の道・韮ケ峠(にらがとおげ)を歩く
四万十川の名前の由来の一つでもありますが、梼原町には、四万十川(しまがわ)という地域があり、前から行ってみたいと思っていた場所でした。
四万十川名称の由来、上流の四万川川(しまがわかわ)から下流の十川(とおかわ)までを結ぶから
そこには、四万十川川(しまがわかわ)というとてもきれいな支流が流れています。
山から湧き出たばかりの透明度の高い水です。
きっと美味しいお米ができるに違いありません。
坂本龍馬が選んだ脱藩の道
四万川のそばに、坂本龍馬が脱藩したとされる道があります。
坂本龍馬は脱藩をするにあたって、なぜこの道を選んだのでしょう?
のちに自分の片腕として活躍する、沢村惣之丞とともに、龍馬は檮原の韮ケ峠を越えて伊予の国へと入りました。
他にも四国カルストを越えて脱藩するルートもあったはずだし、もっと最短距離の道もあったはずです。
当時、脱藩・出奔することは命がけ。
もちろん、脱藩する龍馬たちを手助けする人たちもです。
地元檮原町のガイドさんに以前聞いた話によると、檮原には「客人信仰(まろうどしんこう)」と言って、遠くから来た客人をもてなす慣習が古くからある地とのことです。
地域のあちこちに、遠くから来た客人をもてなすお茶堂があります。
客人は、情報をもたらし、そして福をもたらすとされ、遠方より訪れた旅人を厚遇する土地柄です。
客人信仰(まろうどしんこう)と、そして秘密を外には絶対にばらさない、そのことから龍馬はこの道を選んだのではないかと言われていました。
コダマ(木霊)がいそうな山道
それにしても、昔の人はすごいですね。
龍馬は、城下からの75キロの道のりを1日かけて檮原に入り、一晩、那須信吾父子亭に一泊、そして茶や谷の茶堂から韮ケ峠を歩いたとされています。
現在、龍馬脱藩の道、茶や谷から韮ケ峠まで歩いて3時間。
もちろん、今は十分整備されてずいぶん歩きやすくされているのでしょうが、よくぞ、こんな道をあるいたもんだと、感心します。
山道には、水の流れる沢がいくつも流れ、イノシシが掘った跡もあちこちにありました。
ジブリ映画の「もののけ姫」に出てくる白いコダマ(木霊)がでてきそうです。
龍馬の脱藩の道を、ぜひ歩きたい!という方は、山の中で迷わないためにも、檮原町の公共機関で地図をもらい、杖を借りていきましょうね。
杖は、あなたの強い味方です!
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