生姜の収穫量が日本一の高知県、その中でも地元、四万十町は黄金生姜(おうごんしょうが)という、大ぶりで品質の高い生姜ができる、全国一の生産量の町です。
あちらこちらに生姜畑があり、収獲の秋になると、稲の穂が実をつける田んぼのとなりには、大きく育った生姜畑が広がっています。大きくて品質の良い生姜が四万十町でとれるには、理由(わけ)があります。
四万十町の生姜が大きくて美味しい理由
1、「霧の町」四万十町の特徴
雨の多い高知県、高温多湿と南国特徴のじりじりとしたお日様が照りつける気候。
そして、標高が200~300mの準高原地帯である四万十町は、年間を通じて非常に寒暖差が大きいことが特徴です。
清流・四万十川が町を縦断するように流れ、山と川の水蒸気によって、早朝や夜間は濃い霧が発生します。
深い山々と、四万十川沿いに発生する霧は、幻想的。「霧の町」と言われる四万十町。
早朝、国道を走っていると、まるで龍のような霧にも遭遇します。
思わず「ハク―!」と叫んでしまいたくなりますよ。
そして、山々から四万十川に注ぐ養分の高い水が、豊かな流域の土地を育てます。
そんな四万十町だから、品質の高い美味しい生姜が採れるんです。
ひざ痛や関節痛の予防に効く生姜
生姜は昔から冷え性やけっこう不良に良いとされ、万能薬として重宝されてきました。
生姜に含まれるジンゲロールという辛み成分は、最近の研究ではひざ痛や関節痛の予防に効くとされています。
生姜レシピ
生姜を擦って紅茶に入れたり、薬味に使ったり、豚肉の生姜焼きが一般的ですが、生姜自体をメインにしたお料理だと、たくさん生姜を食べられますね。
食材の味を引き立て、体を温める効能のある生姜を、どんどんお料理に使っていきましょう。
以前、テレビでも紹介されたレシピです。
【生姜のかき揚げ】
野菜のかき揚げと同じ要領です。
1.新生姜を千切りにする。
2、溶かした天ぷら粉をつけて、揚げる。
【生姜の揚げ餃子】
1.生姜を荒めのみじん切りにする
2.フライパンで炒めながら、砂糖醤油で味をつける
3.餃子の皮に、スライスチーズを乗せ、炒めた生姜を入れて、餃子と同じように包む
4.打ち粉に薄力粉を少し使うと、くっつきにくくなります
5・油で揚げて、きつね色になったら出来上がり
【新生姜と鮎の炊き込みご飯】
1.鮎を塩焼きにしておく
2.土鍋に、お米、出汁(ダシ)、酒、みりん、醬油を入れる(分量はご飯の量によります)
3.千切りにした新生姜をたっぷり目に入れる
4.その上に、塩焼きした鮎をのせ、ふたをして炊き込む
5.炊き上がったら、鮎の身もいっしょに混ぜる
※骨が気になる場合は、背骨等を取る。その場合、内臓はそのまま使う。苦みがあるけど美味しいです。
6.四万十水耕セリを切って散らす
7.千切りの新生姜をちらして出来上がり
毎日、お料理で生の生姜を使うのは大変ですが、乾燥した生姜なら手軽に使えますね。
生姜の効能を紹介した本
生姜湯や生姜紅茶など、生姜の効能を紹介した石原先生の本です。
病気が治る!やせる!きれいになる!と、魅力的な内容です。
四万十町の生姜まつり
四万十町窪川の道の駅あぐりでは、毎年10月に「しまんと生姜収穫祭」を行っています。
秋を感じるとても面白いイベントです。
【道の駅・あぐり窪川】
住所 | 高知県高岡郡四万十町平串284番地1 |
電話 | 0880-22-8848 |
アクセス | 高知ICから約1時間 |
四万十町で採れる生姜と仁井田米(にいだまい)の新米を目当てに、県内外からたくさんのお客さんがやってきます。
車でのアクセスは、高知自動車道の高知ICから約1時間、四万十中央ICを降りてすぐの道の駅です。
愛媛県の三間ICを降りた場合は、381号線を車で約1時間半ほど走ったところです。
生姜を使った商品を、いろいろ置いてます。
生姜を使った生姜御膳、米豚の生姜焼き丼、オリジナルの炭酸飲料水「ノンジャエール」がおすすめです。
四万十町の美味しいイベント
道の駅・あぐり窪川での生姜収穫祭を皮切りに、町内では秋のお祭りイベントが目白押し。
四万十川沿いの食の恵みが存分に楽しめて、のんびりできます。
町内のおすすめイベントは、
毎年11月に行われる「食の祭典・米コメフェスタ」
新米コンテスト、山と川と海の地物食材で作るお料理の屋台がいっぱい。
年々人気が出てきてます。
そして同じく11月に行われる「窪川台地祭り・谷干城(たにかんじょう)祭り」
昔からある秋の地元産業のお祭りに、坂本龍馬と同じ時代に活躍した幕末志士・谷干城(たにたけき)のストリートミュージカルが加わって、趣向をこらしたお祭りです。
ぜひ、四万十町に遊びにいらして下さいね。