シャキシャキとした食感が魅力のリュウキュウ(ハス芋)をご存知ですか?
高知県内のどこにでもある大型の野菜です。
とても美味しいのですが、お料理に使うにはひと手間かかるんですよね。
- 下ごしらえ
- 食べ方
- 定番の酢の物レシピ
などをご紹介します。
高知の野菜リュウキュウ(ハス芋/ツイモ)とは
リュウキュウ(ハス芋)は高知県の西部ではツイモとも呼ばれます。夏から秋にかけて県内のどこの畑でも採れます。
時期になると、高知市の日曜市などの街路市や道の駅、スーパーなどでも売っていて、めちゃ安いです。
酢の物や味噌汁の具、すき焼きの具、煮物などに使える万能野菜ですので、観光で来る方にもぜひ食べてもらいたい、おすすめの野菜です。
リュウキュウの特徴は、
- 低カロリー
- 値段が安い
- レシピが豊富
- 冷凍または乾燥で長期保存できる
いいことづくめのリュウキュウなんですが、難点が2つあるんですよね。
リュウキュウを調理するときの注意点
リュウキュウの難点は2つあります。
- 新鮮なうちに下ごしらえをしないと、切り口が酸化して茶色く変色すること
- 下ごしらえでリュウキュウのしるが皮膚につくと、刺激でかゆくなる体質の人がいること
まったくかゆくならない人もいますが、私はリュウキュウのしるが指先や手の平につくと、かゆくなるので、かならず調理用の手袋やビニールを使用し、皮膚につかないようにしています。
下ごしらえにチャレンジされる方で、敏感肌のかたは注意してくださいね。
たまにリュウキュウ好きなんだけど食べ過ぎると、のどがイガイガする~という人もいます。心配なかたは少し食べて様子をみてくださいね。
最近は、切って下ごしらえを済ませたリュウキュウが、あちこちの店で安く売られています。食べてみたいけど下ごしらえが面倒なときは、そちらを買うと時短で便利ですね。
食べ方
リュウキュウの食べ方・下ごしらえの方法を紹介します。
葉や芋の部分は食べずに、長い茎(くき)の葉柄(ようへい)の部分を食べます。皮をはぎ、適当な大きさに包丁でそぐ、または切って使います。
- お味噌汁や煮物、すき焼きに入れると、煮汁を吸って美味しく
- 酢の物や和え物の場合は塩もみをします。嵩(かさ)がぐっと小さくなるので、けっこう量が必要です。
輪切りにすると、スポンジみたいな構造をしてます。このため、味がしみ込みやすく、食べるとシャキシャキとして歯ごたえがあります。
あくはそれほど強くありませんが、生ではぜんぜん美味しくありません。
下ごしらえ
まずは、リュウキュウの皮をはいでいきます。
- リュウキュウは長すぎるので、適当な長さに切って分けます。
- 手、または包丁で、茎の皮をぴーっとはぎます。
- 酸化して茶色になっている端の部分や、中にめくれて筋が残る部分は包丁で切り落とします。
切り方
切ってそのまま料理に使うなら
- お味噌汁の具⇒斜め切りのひと口大、またはいちょう切り
- すき焼きの具⇒見栄えよく大きめに
- 炒め物⇒ひと口大
- 煮物⇒ひと口大
と、他の具材の大きさに合わせ、お好みの大きさに切ります。
お味噌汁に入れると、トロッ、ふわっ、シャキッという口当たりです
塩もみの方法
酢の物・和え物に生で使う場合は、包丁で削ぐか、斜め切りをして、塩もみをします。
- 皮をはぐ
- 削ぐ、または斜め切り
- 塩を振り、手でもむ
- 10分くらい放置
- しなっとしたら、水分をギュッと絞る
塩の量はお好みですが、味見して濃すぎる場合は水にさらして調整してください。
塩もみのあと、「酢洗い」をしておくと水っぽさがなくなります
定番レシピ
酢の物
お酢と合うリュウキュウは食欲がなくなる暑い夏の定番レシピです。
胡瓜(きゅうり)や海藻、シーチキン缶など、いつも使う材料と一緒に酢の物にする簡単レシピを紹介します。
材料
- リュウキュウ2~3本
- きゅうり1本
- シーチキン缶(ツナ缶)適宜
- 海藻(わかめなど)
- すまき、カニカマなど(適宜)色があるときれい
作り方
- 皮をはぎ、斜めにそぐ、または斜め切りにする
- 塩もみをする
- 水気を切り、「酢洗い」をする
- 胡瓜(きゅうり)は薄切り、海藻などお好みの大きさに切る
- ボールにりゅうきゅう、切った具材をいれ、三杯酢またはらっきょう酢で味付け
- だしの素や砂糖で、お好みの味に調えて出来上がり
レシピ例
Twitterにも素敵なレシピが紹介されていました。
定番の酢のものは、ワカメ、きゅうり、ミョウガ、大葉を刻んでとサッと合えるのもいいですね。
リュウキュウは汁を吸ってしっかり味がつきます。きんぴら、煮ものも人気です。
高知では田舎寿司にリュウキュウも定番です。
美味しそう!
リュウキュウの雑学
リュウキュウは、サトイモ目サトイモ科サトイモ属ハスイモ種の常緑性多年草で、大きな葉っぱや地面の下の小さな芋は食べず、茎の部分の葉柄(ようへい)を食べます。
名前の由来は琉球から来た野菜だからですが、どうやら沖縄にはないようです。
旬は暑い夏から秋です。
高知県内ならどこでも見かける野菜ですが、高知県以外では需要がないのか、それとも土が合わなくて採れないのかあまり見かけません。(九州にはズイキという赤いリュウキュウがあるようです)
リュウキュウはびっくりするくらい、背丈が高くなります。
傘みたいな大きな葉っぱ、きれいなライトグリーンの茎。雨が降ってもこれをさしていけそうなくらいの大きさです。なんだかコロボックルになったような楽しい気分になります。
不思議なことに、リュウキュウは手を選ぶ野菜と言われます。つまり料理する人によって味が違ってくるのです。
ちょっとびっくりですが、60代70代の主婦は「あの人が剥いで作るとおいしいけど、自分が剥いで作ると味が変わる。」とよく聞きます。田舎伝説なので、ホントのところは検証できませんが・・(笑)
シャキシャキ食感で、いろんな料理に使えるリュウキュウを、ぜひ召し上がってみてください。
高知特産の野菜
リュウキュウと同じく高知特産で地元民に人気の野菜、ミョウガとイタドリもご紹介します。
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