ハワイではマヒマヒと呼ばれるシイラの美味しい食べ方レシピを紹介します。
シイラはグロテスクな見た目のわりに淡泊な白身は油やバターとの相性も良く、フライヤムニエルにすると柔らかいチキンのような食感になります。
いわゆる足の速い(傷みの速い)魚であるため、美味しい食べ方は鮮度によって変わります。
とれとれなら刺身かタタキで、そうでないならフライやムニエルをおすすめします。
新鮮なとれとれは刺身で辛子をきかす
とれとれのシイラは身が透き通っています。
脂の少ない魚ですが、刺身では淡泊な味を生かし、ちょっと辛子の効いたぬた味噌・酢味噌(すみそ)をつけて食べるのがおすすめです。
柚子(ゆず)の効いたポン酢で食べるのもさわやかですよ。
春から夏の時期、高知県内のスーパーの鮮魚コーナーでは、刺身用のさくがパックに入ってお安く売られています。
シイラのタタキも新鮮なうちに
「シイラのタタキ」も絶品です。
シイラには独特の細かいうろこがあるので、それを丁寧に取り除き、皮を残した身をわらのたき火であぶります。
皮はこんがりと、身の表面が白っぽく色がつき、ぷりっと引き締まった食感になります。
人気レシピはシイラのフライ
人気レシピは、やっぱり「シイラのフライ」です。
まるでチキンを食べているかのよう食感ですの、子どもにもお年寄りも食べやすくて人気です。
シイラは白身魚の中でも、バターやタルタルソースともばっちり相性が合います。
スーパーで切身を買い、塩、コショウをし、小麦粉、卵、パン粉を付けて揚げるだけです。
作り方
シイラのフライの作り方です。
- シイラはひと口大よりちょっと大きめに切ります。
- 軽く塩コショウと小麦粉を薄くつけます。
- 水で溶いた天ぷら粉にシイラをくぐらせ、パン粉をまぶします。
油の温度は170度くらいがちょうどです。
こんがりきつね色になれば出来上がり。
洋風にタルタルソースをつけて食べるといいですね。
おしゃれなムニエルも人気です
次に人気レシピは「シイラのムニエル」です。
淡泊な味のシイラですので脂が少ない分、バターやオリーブ油、ごま油とよく合います。
作り方
シイラのムニエル・作り方です。
- シイラに塩・コショウをして小麦粉をまぶします。
- フライパンにオイル(バターでもオリーブオイルでも)とニンニクを入れます。
- ニンニクの香りがしてきたらニンニクを取り出し、塩コショウしたシイラを入れて両面をこんがり焼いて出来上がりです。
シイラの別名マヒマヒとは、ハワイの言葉
最近ではシイラという名前よりも、ハワイ語の「マヒマヒ」という名前で知られています。
ハワイでは高級魚のこの魚、ハワイ在住の友人に聞くとフライで食べることが多いそうです。
5月頃から日本近海で獲れ始めるシイラ。四国・九州・山陰地方ではよく食べられる魚で、6月~8月の産卵期が美味しい時期になります。たてながの長細い魚なので、身が少ないのですが、成魚になると1m~2m、重さも30㎏ほどになります。ほんと超でっかいです。釣り師いわく、引きが非常に強く、ルアー釣りに人気のある魚です。シイラはオスとメスが一緒に泳いでいて、一匹釣ると必ず横にもう一匹の姿があるそうです。
日本でも鮮度がものを言うため、あまり広い地域で食されていません。傷みが早いことと、まれに皮の部分に表皮粘液毒をもっていること、他の魚にも言えますが、寄生虫や腸炎ビブリオ菌が皮にいる可能性もあり、鮮度の見極めと、適正な調理方法がとても大切になってきます。
とはいえ、ちゃんと調理すれば大丈夫です。うちは父が魚屋だったので、初夏になるといつも興津(おきつ)であがったシイラが、トロ箱せましと頭もしっぽもはみ出たまま、どーんと運ばれ、長くでかいシイラを、ちゃちゃっと手際よくさばく様子をいつも見ていました。
四万十町の興津漁港は、昔からシイラの水揚げが多く、美味しいんだけど足の早いシイラを加工するために、地元おかみさんたちがマヒマヒ丸企業組合を作り、シイラを加工して販売しています。