朝ドラ『らんまん』に、可憐な白い花・バイカオウレンが登場します。
主人公の万太郎が大好きな山野草であり、母との思い出深い花となります。
春を告げる花、バイカオウレンの特徴や開花時期、花言葉、どこで見られるのかなど紹介しますね。
バイカオウレンの特徴
学名 | Coptis quinquefolia |
和名 | バイカオウレン(梅花黄蓮)・ 別名 ゴカヨウオウレン(五加葉黄蓮) |
分類 | キンポウゲ目 キンポウゲ科 オウレン属 |
分布地 | 本州の福島県以南と四国に分布、山地帯や亜高山帯 |
開花時期 | 2月~6月(地域による) 白い花弁に見える部分はガク部分 |
花言葉 | 二度目の恋 |
開花の時期と見頃
高知県内でのバイカオウレンの花の見頃は、まだ肌寒い2月から3月初旬です。
年によっては1月下旬から咲くこともあります。
標高の高い場所では、4月~6月となる地域もあるようです。
それぞれ場所によって気候の違いが若干あり、開花の時期も変わります。
春を告げる花
バイカオウレンは肌寒い早春の頃に開花するため、春を告げる花ともいわれています。
バイカとは梅花のことです。白い梅の花に似ていますね。
オウレンとは中国伝来の漢方薬「黄蓮」をさし、地中を這う地下茎が黄色く、よく似ていることに由来します。
白く小さな花と端正な五角形の葉が、とても可愛らしい山野草です。
葉には光沢があり、5つに分かれた葉の形からゴカヨウオウレン(五加葉黄連)とも呼ばれます
真っ白な可愛らしい花を咲かせますが、白い花弁に見える部分はじつは「萼(ガク)」です。
萼は5片、まれに6、7片のものもあります。
本当の花「花弁」は、真ん中にある小さな黄色の部分だそうです。
本州の福島県より南と、四国に分布します。
通常、標高1,000mほどの山地や亜高山帯に植生しますが、牧野博士の出身地・佐川町のように100mほどの低い標高でも、環境のあう場所なら生育するようです。
腐植質に富んだ山肌や湿潤な場所、よく手入れをされている林の斜面などを好みます。
糸状の地下茎が地中を這って四方に広がり、ときに林の中で群生します。
常緑の植物ですので、夏の暑い時期にも葉っぱをみることができます。
五角形の葉が特徴的で、その形は高知県立牧野植物園のシンボルマークになっています。
朝ドラ『らんまん』のモデル・牧野富太郎博士が愛してやまない植物です。
バイカオウレンの花言葉
バイカオウレンの花言葉は3つほどあります。
- 情熱
- 変身
- 二度目の恋
どれも素敵な言葉ですね。
バイカオウレンを自宅で育てるには
自然の山の中にあるバイカオウレンは、その場所だからこそ植生することができます。
野生種をけっして盗掘したり、傷つけたりしないよう皆んなで気をつけたいですね。
同じ高知県内でも私の住む地域には植生しません。
とても可愛らしい植物ですので、自宅で愛でたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
花の咲く時期に、種から育てたバイカオウレンの鉢植えが販売されています。
私も小さな鉢植えを買ったことがあります。
購入したのは次の箇所です。値段は一鉢・500円~1,000円ほどでした。
- 高知県立牧野植物園
- 佐川町の観光施設「旧浜口家住宅」
- 佐川町の「牧野富太郎ふるさと館」
種から大事に育てられたバイカオウレン。
とても可愛らしかったです。
「咲き終えると、種がつくから植えてみいや」と佐川公園のガイドさんがおっしゃってました。
私が購入したバイカオウレンも、花が終わると緑色の種袋がつき始めました。
数日で緑色から茶色になります。
種袋の中にとても小さな種が入っているので、それを植えるとよいそうです。
私も植えてみました。
さてさて芽が出てくるかな?
高知県内で見られる場所
高知県内でバイカオウレン(梅花黄蓮)を鑑賞できる場所や群生地をまとめました。
バイカオウレンを鑑賞できる場所
貴重植物を間近で撮影できる場所ばかりです。
木漏れ日の中に咲く可憐なバイカオウレンを見に、ぜひ高知県にいらしてくださいね。
バイカオウレン群生地の見学
バイカオウレンを保護する佐川町内の2つの地域では、白い花の咲く2月頃に見学会が開かれます。
ガイドさんが案内してくれるコースもありますので、ぜひ参加してみてくださいね。
参考:仁淀ブルー体験博
まとめ
朝ドラ『らんまん』に登場するバイカオウレンについて紹介しました。
肌寒い早春の頃に開花する春を告げる花です。
『らんまん』のモデルとなった牧野富太郎博士が愛した植物、バイカオウレンを見にぜひ高知県におこしくださいね。