朝ドラ『らんまん』第4週の「ササユリ」の章と、第5週に「キツネノカミソリ」の章には、民権ばあさんこと楠野 喜江が登場します。
演じるのは、地元・高知県出身の島崎和歌子さんです。
ドラマに登場する楠野 喜江にはモデルとなった人がいます。
日本の婦人活動家の草分けといわれる楠瀬 喜多(くすのせ きた)です。
島崎和歌子さんプロフィール
まずは楠野喜江を演じる島崎和歌子さんのプロフィールです。
本名 | 島崎和歌子(しまさき わかこ) |
生年月日 | 1973年3月2日 |
年齢 | 50歳 |
出身地 | 高知県 南国市 岡豊(おこう) |
身長 | 156cm |
趣味 | 料理、読書、作詞、ビーズアクセサリー、ガーデニング(ハーブ栽培)、カラオケ、散歩、ゴルフ |
資格 | ジュニア野菜ソムリエ |
愛称 | 和歌ちゃん |
出演作 | ホンマでっか!?TV、オールスター感謝祭、人生最高レストラン他 CMに多数出演 |
芸名は、シマザキで本名はシマサキさんなのですね。
郷土愛の強い島崎さんは、2005年7月から地元高知県の観光特使を務めています。
四国銀行のCMなどで地元ではよくお見かけするタレントさんです。
今回の『らんまん』は、1999年度前期の「すずらん」以来、24年ぶりの朝ドラ出演となります。
朝ドラ『らんまん』に登場する楠野 喜江とは
『らんまん』第4週「ササユリ」の章で、楠野 喜江は通称「民権ばあさん」として登場します。
ばあさんと言っても、立派な活動家です。
自由民権運動の政治結社「声明社」を支援する活動的な女性であり、主人公の姉・綾に影響を与える人物です。
またピンチにおちいる万太郎を救うべく、協力の手を差し伸べてくれます。
モデルとなった楠瀬 喜多とはどんな人だったのか
モデルとなった楠瀬 喜多はどんな人だったのでしょう?
名前 | 楠瀬 喜多(くすのせ きた) |
出身 | 高知県(当時の土佐藩) |
生年月日 | 天保7(1836)年10月18日とされる |
没年月日 | 大正9(1920)年10月18日とされる |
楠瀬 喜多は、江戸時代の末期に車夫をしていた袈裟丸儀平の長女として生まれたとされています。
1854年に土佐藩の剣道指南役であった楠瀬実と結婚しますが、1874年に死別します。
喜多が38歳の時です。
2人のあいだには子供がいなかったため、喜多が戸主となりました。
戸主として納税しているにもかかわらず、当時の高知県区議会選挙では女性であることを理由に投票が認められず、喜多は女性であるだけで選挙権が認められないことを強く抗議します。
以後、自由民権運動に参加し、板垣退助とも交流。
高知を訪れる若い民権活動家を自宅に泊めるなど「民権ばあさん」としてその名前が知れわたりました。
晩年まで政治への関心を持ち続け、84歳の生涯を終えます。
楠瀬 喜多を知ることのできる施設
高知県内には、楠瀬喜多を知ることのできる記念碑と施設があります。
記念碑「婦人参政権発祥之地」
高知市上町2丁目にある高知市立第四小学校校門近くには、「婦人参政権発祥之地」と刻まれた碑が残っています。
高知市立自由民権記念館
高知市立自由民権記念館には、1枚だけ残された楠瀬喜多の肖像写真が収蔵されています。
楠瀬喜多の没後100年に合わせて、同館で企画展が開催されました。
同館では自由民権運動発祥の地・高知県で、いかに多くの人が命がけの運動に身を挺していたか様子を知ることができます。
まとめ
以上、朝ドラ『らんまん』に登場する楠野 喜江と、そのモデルとなった民権ばあさんこと楠瀬 喜多について紹介しました。
ドラマの中で喜江は、主人公の万太郎はもとより姉の綾に女性としての自由とは何かを身をもって教えてくれます。
楠野 喜江を演じる島崎和歌子さんは、次のようにコメントされています。
「ふるさとの登場人物を演じられることを光栄に思う。高知の女性はとても強くて自立しているので地でいけそう。しっかり自分の意見を言える『民権ばあさん』を楽しみにしている」
朝ドラ『らんまん』の「ササユリ」の章と「キツネノカミソリ」の章がとても楽しみですね。