朝ドラ『らんまん』第2週「キンセイラン」の章で主人公の万太郎は、名教館(めいこうかん)学頭の池田蘭光と出会います。
池田蘭光は万太郎の学問の基礎をつくった師匠として重要な役割をもちます。
主人公に学問の意義を教え、生涯心に残る師匠として蘭光は万太郎に大きな影響を与えます。
池田蘭光のモデルとなった人
じつは史実にも、牧野富太郎博士が名教館で師事した学者がいます。
その人の名前は伊藤蘭林(いとうらんりん)、佐川の名教館の教授です。
ロケ地となった場所
万太郎が通う名教館のロケ地となったのは、高知県佐川町にある青源寺(せいげんじ)です。
牧野富太郎博士の生家の近くにあるお寺です。
青源寺は臨済宗妙心寺派の寺で、慶長8(1603)年に佐川領主深尾家の菩提寺として創建されました。
春は桜、秋は紅葉が非常に美しい庭園が有名で、土佐三大名園の一つとして高知県の文化財に指定されています。
夢中に読んだ本『本草綱目』
ドラマの中で、蘭光は植物に名前があることを万太郎に教え、薬学書『本草綱目』を紹介します。
万太郎はその本を読みたい一心で文字の勉強を始めます。
1892種類の植物が取り上げられた、当時もっとも充実した薬学書でした。
作者は中国・明の時代の李時珍(1518年ー1593年)
『本草綱目』は1578年に完成した書物です。
日本にも初版が輸入され、本草学の基本書として大きな影響を及ぼしました。
慶長12年に、駿府に滞在していた徳川家康に献上され本格的に本草研究を進める契機となりました。
『本草綱目』を読破した万太郎は、今度は『重訂本草綱目啓蒙』という本を取り寄せてまで読破します。
主人公の少年時代を演じるのは小林優仁さん
第2週「キンセイラン」では、主人公・万太郎の少年時代を小林優仁さんが演じます。
利発な万太郎を演じる小林さんの演技が楽しみですね。
まとめ
以上、寺脇康文さん演じる池田蘭光のモデルとなた伊藤蘭林と、名教館のロケ地、ドラマの中で万太郎が夢中に読んだ本の紹介でした。
池田蘭光との出会いが、万太郎の学問への興味、そして植物学へのあくなき探求心の基礎となります。
今後の朝ドラ『らんまん』の展開がますます楽しみになってきました。
佐川町のおすすめスポット名教館もぜひ訪れてみてください。