こんにちは。しまんトロッコ1号旅ガイドのよしみです。
南方から海を渡ってやってくる、アサギマダラという蝶をご存知ですか?
数年前から、四万十町大正にある、四万十町郷土資料館の玄関のそば、山の斜面に植えているフジバカマやヒヨドリバナに、そのタフで魅力的な蝶が、蜜を吸いにやってくるようになりました。
一度見たら忘れられない美しさ
漢字では浅葱斑(あさぎまだら)と書くようですが、茶色の縁取りに淡いブルーが入った、美しい色どりをしており、飛び方もとても優雅。
台湾や沖縄などの南方から、毎年春から初夏に日本の本土へと北上し、秋になると南下する。
まるで渡り鳥のような不思議な生態の蝶です。
移動する距離は、1000キロから2000キロ。
バラバラで旅をすることもあれば、1000頭という群れをなすこともあるそうです。
不思議な生態
どうやら、四万十川沿いは、移動の中継地として、飛来しているようです。
その不思議な生態を調査するために、マーキング調査(油性のフェルトペンで、蝶の羽の白い部分に、捕獲場所や年月日、捕獲した人の名前を記入)が行われており、
高知県でも県立のいち動物公園などで、マーキング調査がされています。
なぜ、それほど長距離を移動するのか、どのように移動するのか、また本当にどこまで移動しているのかなど、その生態はまだまだ謎が多いそうです。
四万十町の郷土資料館には、まだ数頭のみが飛来しているようですが、アサギマダラが好むとされている、フジバカマを500本植えたそうです。
いつの日か、アサギマダラがたくさん飛来してくれたらいいですね。
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