朝ドラ『らんまん』に、曲亭馬琴(きょくていばきん)作の『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん)が登場します。
ヒロイン寿恵子の大好きな本で、彼女は物語りの登場人物に心酔しています。
『里見八犬伝』聞いたことはあるけど、いったいどんな内容なのでしょう。
南総里見八犬伝とは
『南総里見八犬伝』とは、江戸時代後期の長編小説です。
作者は曲亭馬琴です。
江戸時代後期に、大流行した読本でした。
「里見八犬伝」、あるいは単に「八犬伝」とも呼ばれます。
全98巻、106冊の大作です。
文化11年に刊行が開始され、天保13年に完結しています。
なんと、28年という長い年月をかけて完結されています。
ストーリー
ストーリーのメインとなるのは八人の犬士(けんし)達の活躍です。
時代は鎌倉時代、里見家の聖女・伏姫(ふせひめ)が故あって、八人のヒーローの「魂」を生み亡くなります。
その魂は「玉」の形となり、各地に散らばります。
- 仁(じん)
- 義(ぎ)
- 礼(れい)
- 智(ち)
- 忠(ちゅう)
- 信(しん)
- 孝(こう)
- 悌(てい)
八つの玉は、人間の子どもとして生まれます。
やがてその子どもたちは、自分の使命を知り里見家に集結します。
八人そろった犬士達が、団結して里見家の危機を救うというストーリーです。
寿恵子は、今でいう冒険好きの文学少女、いわゆる小説オタクということですね。
おすすめの現代語訳
江戸時代後期の読み物ですので、原文を今の私たちが読むのは難解です。
しかし現代語訳が多く出版されています。
子ども向けにやさしく書かれた本やマンガもあります。
私も寿恵子に影響されて、読み始めています。
奇想天外、勧善懲悪、それでいて人間味あふれる内容です。
まだ、伏姫が八つの玉を産む前、父・里見義実(よしざね)の話の部分ですが、ものすごく引き込まれています。(笑)
この機会に、江戸時代のベストセラー小説『南総里見八犬伝』を読んでみませんか?
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