朝ドラ『らんまん』第7週のタイトルは「ボタン」です。
“立てば芍薬(シャクヤク)座れば牡丹(ボタン)歩く姿は百合(ユリ)の花”
大輪でエレガントな花をつけるボタンは、美しい女性をたとえる言葉にもなっています。
朝ドラ『らんまん』では、ヒロイン寿恵子の好きな『南総里見八犬伝』に登場する花です。
ボタンの特徴や開花時期、花言葉と里見八犬伝とのつながりを調べてみました。
「らんまん」のネタバレも含みます。
ご了承ください。
ボタンの特徴
学名 | Paeonia suffruticosa |
和名 | 牡丹(ボタン) 別名は富貴草(フウキグサ)、花王(カオウ)、名取草(ナトリグサ)、名取草(ハツカグサ)、深見草(フカミグサ) |
分類 | ボタン科ボタン属 |
原産地 | 原産地は中国、奈良時代に日本に渡来 |
開花時期 | 春牡丹は4 – 5月 |
花言葉 | 「高貴」「富貴」「壮麗」「恥じらい」「誠実」「百花の王」「王者の風格」「人見知り」 |
ボタンは中国から薬用植物として日本に渡来しました。
その後、観賞用にも栽培されるようになります。
江戸時代に観賞用の園芸品種が多く生み出されました。
現在栽培されている品種は、明治以降に作出されたものが多いようです。
里見八犬伝とボタンの花
『里見八犬伝』に登場する八人の犬士達は、体のどこかにボタンの痣をもちます。
犬士達の母である伏姫は、犬の八房と致し方なく結婚します。
八房の体には、牡丹の花のような形をした痣が八つありました。
犬士達の牡丹の痣は、八房から引き継いだものだったのです。
また牡丹には、獅子の力を押さえ込む霊力があるとされ、八犬士の象徴としたと言われています。
まとめ
『らんまん』第7週「ボタン」の章で、万太郎は寿恵子に好きな植物はボタンだと教えてもらいます。
そしてボタンの植物図を描いて、寿恵子にあげました。
寿恵子は喜び、ボタンを与えられた者は見知らぬ旅に出るのだと、自分のやってみたいと思う方向へと進んでいきます。
ボタンは万太郎と寿恵子の縁を結ぶ花でもあるのですね。
二人の行く末が楽しみです。