朝ドラ『らんまん』の第11週のタイトルは「ユウガオ」です。
とてもロマンチックな名前のお花です。
ユウガオとはどんな植物で、どんな花を咲かせるのでしょうか?
ユウガオの特徴を調べてみました。
朝ドラ「らんまん」のネタバレもあります。
ご了承ください。
ユウガオの特徴
ユウガオはその名の通り、夕方に咲き、翌日の午前中にはしおれて枯れてしまう一日花です。
『万葉集』の歌や、『源氏物語』の登場人物として名前が出てきます。
学名 | Lagenaria siceraria var. hispida |
和名 | ユウガオ(夕顔) |
分類 | ウリ科ユウガオ属 |
原産地 | 北アフリカ、インド |
栽培地 | 新潟県、栃木県、山形県、山梨県、岩手県など |
開花時期 | 8月下旬~11月下旬 |
花言葉 | 「はかない恋」「夜の思い出」「魅惑の人」 |
ユウガオは、ウリ科ユウガオ属の一年草です。
つる性の植物で大きな果実をつけます。
アサガオ(朝顔)やヒルガオ(昼顔)、ヨルガオ(夜顔)も、それぞれ開花する時間帯が名前の由来になっています。
見た目はとても似ています。
でもユウガオだけが他と違う種類です。
目 | 科 | 属 | |
ユウガオ | ウリ目 | ウリ科 | ユウガオ属 |
アサガオ | ナス目 | ヒルガオ科 | サツマイモ属 |
ヒルガオ | ナス目 | ヒルガオ科 | ヒルガオ属 |
ヨルガオ | ナス目 | ヒルガオ科 | ヒルガオ属 |
ユウガオだけウリ科、
ほかの3つはヒルガオ科です。
和名の由来
ユウガオという和名は、夕方に白色の花を咲かせ、翌日の午前中にはしぼんでしまうことが由来です。
食べられる植物
ユウガオの果実は食べられます。
ヒョウタンに似た果実は、かんぴょうの原料になります。
新潟県、栃木県、山形県、山梨県、岩手県などで栽培されています。
利尿、清熱(せいねつ)、止渇(しかつ)などに効果があり、生薬として利用されます。
花言葉
ユウガオの花言葉です。
- はかない恋
- 夜の思い出
- 魅惑の人
夕方に咲いて、翌日の午前中にはしおれて枯れてしまう、ユウガオらしい花言葉ですね。
まとめ(※ネタバレあり)
朝ドラ『らんまん』第11週ユウガオの章で意外なことが分かりました。
東大植物学教室の徳永助教授は、じつは『源氏物語』などの日本文学が好きという古風な一面を持っていました。
朝顔は 朝露負いて 咲くといへど 夕影にこそ咲きまさりけれ
(意味)
朝顔は朝露をうけて咲くというが、夕方の薄暗い光の中でこそ美しく咲くものだ
※当時の朝顔はキキョウとの説あり
『万葉集』より ~詠み人しらず~
鹿鳴館での舞踏会のために一生懸命にダンスの練習をする寿恵子。
演じる浜辺美波さんは、ドレスがとてもお似合いです。
ドラマの中で、ユウガオのような真っ白なドレスを着て、万太郎の胸に飛び込んでくるシーンがあり、とても素敵です!
晴れて結ばれる万太郎と寿恵子の2人。
これから2人の冒険が始まります。
『らんまん』の今後の展開が楽しみですね。