2023年4月3日から始まるNHK朝ドラ『らんまん』の新キャスト(高知編)が発表されました。
神木隆之介さん演じる主人公・槙野万太郎の故郷の家族と、彼の人生に影響を与える重要な役どころの皆さんです。
『らんまん』は実在の人物である植物学者・牧野富太郎博士をモデルに波乱万丈の人生を描くドラマですが、製作者側が「原作のないフィクションとして大胆に再構成する」としているだけあって、史実にはない人物も登場しています。
これはますます楽しみになってきました。出演者の皆さんをみてみましょう。
朝ドラ『らんまん』高知編キャスト
主人公とその妻
主人公・槙野万太郎=神木隆之介さん
妻・槙野寿恵子=浜辺美波さん
主人公の槙野万太郎役を演じる神木隆之介さんと、妻役の槙野寿恵子さん役の浜田美波さんは、2019年ミステリーランキングで1位を獲得した『屍人荘の殺人』でも共演されています。
息の合ったご夫婦役を見られますね。
主人公のふるさと高知の家族
主人公の母・槙野ヒサ=広末涼子さん
主人公の祖母・槙野タキ=松坂慶子さん
主人公の姉・槙野綾=佐久間由衣さん
主人公の母 槙野ヒサ役・広末涼子さん
母役の広末涼子さんは高知県高知市出身です。県のPR「高知家」キャンペーンでも大活躍されています。
こんな素敵なお母様ならずっと見ていたいです。
ただ史実では子どもが小さい時に病気で亡くなられているため、悲しいお話になるのではないかと今から心配です。
主人公の祖母 槙野タキ役・松坂慶子さん
祖母タキ役の松坂慶子さん、憧れのすごい大女優さんです。
見た目といい声といい、役のイメージにぴったりです!
家業の造り酒屋を切り盛りしながら、主人公の非凡な才能を思う存分に伸ばしてあげる大きな存在になるのではないでしょうか。
主人公の姉 槙野綾役・佐久間由衣さん
注目したいのが姉役の佐久間由衣さんです。
じつは史実では、牧野富太郎博士は一人っ子ですので兄妹がいません。姉が主人公の人生にどうかかわっていくのか非常に気になります。
幼いころ酒蔵に迷い込んだことをきっかけに、酒造りに魅了されることになるとの設定です。将来、長男である主人公の代わりに峰屋の看板を背負って酒屋を継いでいくのでしょうか。
佐久間さんはNHKのドラマでも存在感のある役をたくさん演じている目の離せない女優さんです。
主人公の人生を彩り影響を与える人たち
ふるさとの高知で主人公の人生を彩り大きな影響をあたえる役どころとして、バラエティに富んだ俳優さん達が登場します。
番頭の息子・竹雄=志尊淳さん
蔵人・幸吉=笠松将さん
女中・たま=中村里帆さん
民権ばあさん・楠野喜江=島崎和歌子さん
名教館学頭・池田蘭光=寺脇康文さん
番頭の息子 竹雄(たけお)役・志尊淳さん
志尊淳さんは番頭の息子 竹雄役として、主人公・万太郎を支える役まわりです。
主人公の家は酒造りを営む裕福な商家で、祖母のタキといっしょに店を切りまわす信頼のおける番頭さんがいます。番頭さんの息子とは年齢も近く、時には友として、また時にはお目付け役として万太郎を見守っていくのではないでしょうか。
いっしょに2カ月ほどの東京見学へと向かうときの珍道中が今から楽しみです。
蔵人 幸吉(こうきち)役・笠松将さん
笠松将さんは酒造りを営む「峰屋」に幼いころから出入りする蔵人役として出演されます。
毎年秋から春にかけて酒造りは始まります。農村から峰屋の蔵へ酒造りに来る蔵人の、匠の技と心意気を表現してくれるのではないかと今から期待しています。
主人公のふるさと土佐の国・佐川(さかわ)は、今も酒造りで有名な町です。江戸時代、佐川を治めた土佐藩筆頭の深尾家当主が、杜氏達を佐川へ連れてきたといわれています。仁淀川の伏流水から醸される銘酒・司牡丹(つかさぼたん)は高知を代表するお酒のひとつです。
女中たま役・中村里帆さん
中村里帆さんは、万太郎が幼いころから「峰屋」に奉公する女中のたま役として出演されます。
なんと中村さんは高知県出身!高知のはちきん(元気いっぱいの女性のこと)魂で頑張ってくれます。
植物好きの主人公が「これは何という植物?」と、女中さんに聞く場面がのちの『赭鞭一撻(しゃべんいったつ)』につながるのではないかと今から想像しています。
主人公のモデルとなった植物学者・牧野富太郎博士は、『赭鞭一撻(しゃべんいったつ)』という植物学を研究するうえの決意を書き記しています。
ご自身の経験をとおして子どもや婦人、農夫らのいう植物知識に謙虚に耳をかたむけることの大切さなどを記した15項目の心構えです。
民権ばあさん楠野喜江(くすのよしえ)役・島崎和歌子さん
高知県出身の島崎和歌子さんは、民権ばあさんこと楠野喜江役です。
江戸時代が終わり明治、大正と進むにつれ高知では板垣退助を筆頭に自由民権運動が盛んにおこります。主人公の故郷でも、少年からおばさんまでが熱心に政治活動に身を投じていました。
民権ばあさんは実在した高知市出身の楠瀬喜多(きた)さんをモデルとしていると思われます。彼女は日本で初めて女性参政権を求め「民権ばあさん」と称されていた人です。
高知の姉御・島崎和歌子さんの体当たりの演技に期待が高まります。
名教館学頭の池田蘭光(いけだらんこう)役・寺脇康文さん
名教館(めいこうかん)学頭の池田蘭光を演じる寺脇康文さん、私も大好きな俳優さんです。
主人公の生まれた佐川は、江戸時代の土佐藩筆頭・深尾家が統治する文教の町であり、名教館は土佐藩の家臣の子ども達が通う名門校でした。
主人公は地理や天文、物理などの西洋の学科をここで学びメキメキと頭角をあらわしていきます。
実在する名教館の伊藤蘭林のもとで、牧野富太郎、田中光顕、土方寧など多くの名士が生まれています。
寺脇さん扮する池田蘭光は、高名な学者であって無類の酒好きで身なりに頓着しない変わり者とのこと。主人公の万太郎に学び続けることの大切さを教える人物として、物語に明るい光をあたえてくれるにちがいありません。
まとめ
NHK朝ドラ『らんまん』の新キャスト(高知編)の皆さんは、主人公・槙野万太郎の人生に大きな影響を与える方々です。
高知出身の俳優さんも多く、とても楽しみになってきました。
『らんまん』の予習をかねて、牧野博士のことや植物のことを私も知っていきたいです。