原木 椎茸(しいたけ) の栽培 育て方の様子、コマ打ち植菌作業の体験

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食べ物

昔から椎茸農家の多い、四万十川沿い。先月は専用のハウスで原木椎茸を作っている農家さんへ見学に行ってました。その様子はこちら。
椎茸(しいたけ)原木 栽培 の 方法、手間ひまかけて作られる肉厚しいたけ

 

今日は、昔ながらの方法で、山の中で椎茸を作っている専業の椎茸農家さんとこへ行きました。
春しいたけの収穫が終わり、ちょうど、原木椎茸のコマ打ち(菌の植え付け)作業の最盛期。ひいおじいちゃんの代から、かれこれ60年以上椎茸を作っているという、地元小学生・さらちゃん一家のお宅へ、友人とちょっとだけコマ打ち作業のお手伝いです。

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原木椎茸とエルニーニョの関係

原木椎茸に菌を植え付ける作業、コマ打ち作業は、通常2月から3月に行います。

「実は、この冬は暖冬だったでしょ?ほら、エルニーニョ現象で。椎茸の収穫も例年より不作だったのよ。いつもはもっと早い時期に始めるコマ打ちも、今年はずれ込んで5月の今、最後の追い込み作業になっているのよ」と、さらちゃんのおばあちゃんが言われてました。なるほど、地球の温暖化現象は、椎茸の生育にも大きく関係するんですね。

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原木椎茸のコマ打ち(植菌作業)とは?

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さて、椎茸の菌もいくつか種類がありますが、今回は「駒菌」という、水分調整をした小さな木片(駒)に、しいたけ菌糸を培養したタイプを植え付けました。植菌の作業自体は、とても簡単です。さらちゃんのおじいちゃんが、電動ドリルで25ミリから35ミリくらいの深さに、原木に穴を開けます。その穴に、一つづつ「駒菌」を入れ、金槌でコンコンと打ち込みます。1本の原木に10~15か所くらいでしょうか。この作業自体は簡単なので、小学生のさらちゃんと、一緒にお話ししながらできますが、このホダ木となる丸太を山から伐採し、切り出す作業や、山へと全部上げる作業は並大抵ではありません。植菌をした丸太を、さらちゃんのお父さんが大汗をかきながら、ずーっと上にある高い山へと運ぶ作業をしていました。

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「駒菌」しいたけ菌糸を培養したタイプ

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ドリルで開けた穴に駒菌を入れる

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金槌でコンコンコンとたたく

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急な山へ原木を運ぶ作業用のトロッコ

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植菌した原木を、すべて山の上へと運びますが、あまりにも急な傾斜がある山なので、作業用のモノレールトロッコを使います。私、友人、さらちゃんと初めてこの作業用トロッコに乗りました。トロッコの速度は、早歩きくらいのスピードで超ゆっくり進むジェットコースターのような感じですが、その傾きは尋常ではありません。いや、ほんとびっくり。90度とは言いませんが、70度くらいあるのではないかと思うほど、腰が抜けるかと思うような傾斜です。いつも乗っているしまんトロッコより100倍ワイルドです。

 

5、6分トロッコで上がったところに、見渡す限りにたくさんの原木(ホダ木)がありました。さらちゃんも、お父さんのお仕事の大変さに驚いてましたが、一段とお父さんのことが大好きになったみたいです。お父さんもさらちゃんが大好き。とっても仲の良い親子です。

 

お父さんによると、毎年コマ打ちをしているので、周期的に椎茸が採れだすそうです。収穫は10月から始まり、その原木からは、4、5年の間、毎年椎茸が採れるとのこと。古くなった原木は、足場にしたりして使うそうです。原木を上げる作業も、切り出す作業もかなりの重労働です。そして、収穫が始まると、椎茸は次から次へといっぺんに成長するので、目が回るくらいの忙しさになります。

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椎茸を乾燥させ、商品にする作業

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この春までに収穫された椎茸は、乾燥され「干し椎茸」になって、袋詰め箱詰めされ、県内外へ発送されています。さらちゃんのおばあちゃんが、昼間の作業のあと、今度は家で袋詰め作業にてんてこ舞いしていると言ってました。

 

ちょっとだけしかお手伝いはしてないですが、きれいな干し椎茸をお土産にいただきました。ひだの部分が真っ白で、椎茸のいい香りがします。私は、これで何を作ろうかな?お煮しめにしようか、佃煮にしようか、楽しみです!

【特集】しいたけ レシピ 人気 で簡単な料理をご紹介!ついでに椎茸栽培の方法、保存の仕方も

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