朝ドラ『らんまん』で主人公の万太郎(神木隆之介さん)に大きな影響を与える人物として、土佐の偉人・中濱万次郎(ジョン万次郎)が登場します。
高知県民も驚く、まさかのジョン万登場です。
演じるのは永遠のロッカー宇崎竜童さんとあって、これまたびっくりです。
宇崎竜童さんと言えば、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」ですよ!
アラカン世代の私には、宇崎竜童さんは伝説といっていい永遠のロッカーです。
ちょっと興奮気味ですが、(笑)
宇崎竜童さん演じる中濱万次郎、つまりジョン万次郎について語りたいと思います。
宇崎竜童さんのプロフィール
まずは宇崎竜童さんのプロフィールです。
本名 | 木村 修史 |
生年月日 | 1946年2月23日 |
年齢 | 77歳 |
出身地 | 京都府京都市 |
職業 | 歌手、俳優、作曲家、音楽プロデューサー |
趣味 | 映画観賞、陶芸、ボクシング観戦、キャンプ バイク、スキューバダイビング、ウィンドサーフィン、ヨット |
特技 | ギター、トランペット |
家族 | 妻は作曲家の阿木燿子さん |
出演作 | 映画「駅 STATION」、「曾根崎心中」、「任侠ヘルパー」 ドラマ「阿修羅のごとく」、「北条時宗」、「非婚家族」 CM 「トヨタ ハイエースレジアス」、「サッポロビール ドラフトワン」 |
宇崎竜童さんが演じるは中濱万次郎(ジョン万次郎)は、もとは土佐清水の漁師です。
乗っていた船が遭難しアメリカに渡り、明治時代の日本に帰国を果たす…という伝説的な人物です。
高知では坂本龍馬と肩を並べる偉人です。
『らんまん』で万次郎を演じるにあたって、宇崎竜童さんは次のようにコメントされています。
「実在の人物を演じる事は、御本人の生きざま、類いまれな実体験を知れば知るほど、途方に暮れて、とにかくセリフは覚えて行こう、現場で監督のご指示に従えるよう自分では何も考えずに行こうと決めたのですが高知弁の方言でまず足踏みする事になりました。
「しかし二人の若者・神木隆之介さんと宮野真守さんの演技に圧倒されながら明るく、若いスタッフ、キャストからの刺激を頂きながら人と人の磁力を強く感じた現場を体験いたしました!有難う皆さん!!」
宇崎竜童さんらしい、力強いコメントです。^^
中浜万次郎(ジョン万次郎)とは
『らんまん』では中濱とされますが、史実では出身地の清水の中浜という地名から中浜と言う苗字になっています。
名前 | 中浜万次郎 |
出身 | 高知県(土佐の国)清水市中浜 |
生年月日 | 文政10(1827)年1月1日 |
没年月日 | 明治31(1891)年11月12日 |
ジョン万次郎こと中浜万次郎は、高知県土佐清水市中浜で貧しい漁師の次男として生まれました。
9歳の時に父親を亡くし、万次郎は幼い頃から稼ぎに出ていました。
天保12年(1841年)、14歳だった万次郎は仲間と共に漁に出て遭難します。
数日間漂流した後、太平洋に浮かぶ無人島「鳥島」に漂着。
そこで過酷な無人島生活を送ります。
漂着からなんと143日後、万次郎は仲間とともにアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に発見され救助されました。
ここから万次郎の人生が大きく変わります。
当時の日本は鎖国をしているため、外国の船は容易に近づけません。
たとえ帰国できても命の保証はないこともあり、ジョン・ハウランド号の船長ホイットフィールドは、万次郎たちを安全なハワイに降ろします。
しかしホイットフィールド船長は、非常に優秀だった万次郎を気に入り、アメリカへ連れて行きたいと考えました。
万次郎もアメリカへ渡りたいという気持ちが強く、船長とともにアメリカへ行くことを決断します。
この時、船の名前にちなんだジョン・マンという愛称がつけられました。
ジョン万次郎を知ることのできる施設
万次郎の生まれた土佐清水市には、「ジョン万次郎資料館」があります。
彼の数奇な運命を、事細かく資料とともに知ることができます。
まとめ
以上、朝ドラ『らんまん』の「ササユリ」の章に登場する、宇崎竜童さん演じる中濱万次郎、つまりジョン万次郎についてでした。
万次郎が生きた時代は、激動の江戸末期から明治の時代です。
小さな漁村から大国のアメリカに渡り、言葉の壁を越え海の男として生きた万次郎。
朝ドラ『らんまん』では、漁師として仲間といっしょにもう一度、船に乗ることが万次郎の望みであることが明かされます。
万次郎との出会いは、主人公の万太郎の人生の方向を決定づけます。
この出会いが縁となり、上京後に別の出会いに結び付くことになります。
運命に翻弄されながらも雄々しく生きた中浜万次郎は、土佐の国の偉人中の偉人です。
地元では、万次郎をぜひにNHK大河ドラマに取り上げてもらいたいとの活動が継続されています。
牧野富太郎博士に続いて、全国のかたに中浜万次郎・ジョン万次郎を知っていただきたいです。